【甲府】ルーキー今津、東京Vブラジル人コンビ制圧デビューだ!

スポーツ報知
カバーリングをする今津(奥)

 J2ヴァンフォーレ甲府は、3日にホーム開幕戦の東京V戦(中銀スタ)を迎える。2日は中央市内で前日練習を行い、今季、流通経大から加入したルーキーDF今津佑太(22)が先発出場することが濃厚となった。南アルプス市出身で、新人ながら“元気印”としてチームを盛り上げる今津は「守備でどれだけ貢献できるか。自分ができることを当たり前にできれば」と、東京Vの強力攻撃陣を抑えることを誓った。

 強風が吹き荒れるグラウンドに、今津の元気な声が響き渡った。ルーキーでも、臆することなく大声で最終ラインから指示。「チャンスが来たら、そこで活躍できる準備は常にしておかないといけないので」と、爽やかな笑顔で汗をぬぐった。

 開幕戦のアウェー・大宮戦(1●2)でベンチ入りした今津。ルーキー4人の中では、FW太田修介(22)=日体大=とともに18人のメンバー入りを果たした。出番こそ回ってこなかったが「すごい応援の中でウォーミングアップができて、身震いした。(試合では)バチバチな感じで、練習試合にない雰囲気だった」と貴重な経験をした。

 数か月前までは想像できなかった舞台だろう。大学3年の終わりに右膝半月板を痛め、4年の4月に手術を受けた。その影響などで当初、Jクラブからは声がかからず、1月下旬から甲府のキャンプに、練習生として参加。契約を勝ち取った。だからこそ「チャンスは転がっているが、つかめなかったらピンチに陥る」と、常に危機感を抱いている。そんな背番号34が、今季のルーキーの中では一番乗りでスタメン出場することになりそうだ。

 東京Vは昨季のJ2で18得点のドウグラス、17得点のアランピニェイロと、決定力の高いブラジル人FWコンビをそろえる。守備陣の役割も、より重要になる。それだけに「守備でどれだけ貢献できるか。自分ができることを当たり前にできれば」と気合を入れる。「ホーム開幕戦ですし、前節で負けている。勝たなければいけない試合。チーム一丸で勝てるようにしたい」と力を込めた。(三須 慶太)

 ◆今津 佑太(いまづ・ゆうた)1995年7月8日、南アルプス市生まれ。22歳。小2から甲西トラベッソ・ジュニアでサッカーを始めた。同ジュニアユースを経て、千葉・流通経大柏高に進学。2013年に高円宮杯U―18リーグ・チャンピオンシップ優勝。流通経大では14年の内閣総理大臣杯、同年と17年の全日本大学選手権優勝。184センチ、78キロ。右利き。血液型B。独身。

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