【清水】立田「持ってるのかな」プロ初ゴールが決勝弾!3年ぶり4発でヨンソン新体制1勝

スポーツ報知
先制弾を挙げたクリスランは(右から2人目)チームメートから祝福される

◆明治安田生命J1リーグ第2節 神戸2―4清水(3日・ノエビアスタジアム)

 清水エスパルスは神戸に4―2で大勝し、ヤン・ヨンソン監督(57)体制初勝利を挙げた。前半13分にFWクリスラン(25)が移籍1号。同26分にはFW北川航也(21)の今季初ゴール。後半、一時同点とされたが27分にDF立田悠悟(19)がプロ初得点を決めて勝ち越した。J1で4得点以上は3年ぶり。次節は10日、敵地で札幌と対戦する

 夢中で突っ込んだ。後半27分、立田は右サイドで金子から受け、ドリブルで猛突進。体勢を崩されながらも、GKをかわし角度のない所から右足で射止めた。ゴールはユース時代の15年9月にプレミアリーグEASTで決めて以来。先輩の北川へ一直線に走り寄り、雄たけびを上げた。「自分の中では持ってるのかな」。決勝点のヒーローは試合後、初々しくはにかんだ。

 プロ1年目の昨季から北川や六反と練習開始の1時間以上前にクラブハウス入り。体幹や筋トレにコツコツと精を出してきた。「(得点シーンで)倒れなかったのは成長」。公式戦5度目の出場で初めて白星に貢献。2試合連続先発に据えたヨンソン監督も「監督みょうりに尽きる」とほほ笑んだ。

 前半は2トップが爆発した。13分、北川の右クロスにクリスランが華麗な左足ワンタッチで先制。自身で染める金髪がトレードマークの助っ人は「これからどんどん決めていくよ」と不敵に笑った。26分には石毛の左クロスに北川が右足で合わせ加点。「早い段階で取れたのは自信になる」と昨季より19節も早く生まれた今季1号に胸を張った。

 後半37分には金子がダメ押し。J1で4発以上は15年5月の川崎戦(5〇2)以来3年ぶりだ。立田が「全員のハードワークが勝因」と言うように、河井、竹内のボランチは運動量で支え、石毛と金子の両ワイドは巧みな動きでスペースを突いた。2トップも“お目覚め”しムードは最高潮。連勝で一気に上昇気流に乗る。(武藤 瑞基)

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