【仙台】石原V弾で歓喜! 6連敗中、天敵F東京を撃破 敵地・味スタで初勝利

スポーツ報知
後半、ボールを競り合う仙台・石原(左)とF東京・森重

◆明治安田生命J1リーグ第2節 F東京0―1仙台(3日・味の素スタジアム)

 J1ベガルタ仙台が、敵地でF東京と対戦し、FW石原直樹(33)の決勝ゴールで1―0の勝利。2季連続となる開幕2連勝を飾った。リーグ戦6連敗中だった天敵の攻勢に耐え、後半12分に石原が右足で値千金の一発を決めた。味スタでのアウェー戦に初勝利(1勝1引き分け8敗)。エースの活躍で好スタートを切った仙台は、目標のトップ5入りへと突き進む。

 ゴールハンターは一瞬を逃さなかった。後半12分、右サイドのFW阿部のクロスをDF永戸がゴール前左に落とした。「自分の中ではイメージ通りだった」。石原は相手DFのマークを外し、右足でボレーシュート。ボールは右から左へとポストに当たり、ゴールに吸い込まれた。昨季10得点のエースの今季初得点で勝負を決した。

 F東京には昨季までリーグ戦6連敗中で、味スタでは未勝利(0勝1分8敗)という仙台にとって鬼門中の鬼門だった。「渡辺(晋)監督から『過去は変えられないが、未来は変えられる』と試合に送り出された」と経験豊富な男も燃えた。指揮官の信頼に見事に応え、“味スタの呪い”を解いた。

 前半はF東京に押し込まれ、シュート数は2本対6本と苦しい時間が続いた。だが、今季の仙台はひと味違う。「試合中に状況を話し合って整理し、前半を0点で終える事ができた」。試合開始は3―4―3でスタートするも、相手の出方に合わせて3―5―2の布陣にもチェンジ。相手の攻撃をしのぎ、「耐える時間の後に絶対チャンスが来る」とその時を待った。

 これで開幕から2年連続2連勝。昨季浦和から期限付きで加入した石原は今季、仙台に完全移籍した。「昨季は2連勝からあの順位(12位)だった。去年との違いを見せられるようにしたい」と自分のゴールを喜ぶより、さらに先を見ている。目標はあくまでトップ5。頼れるエースがこれからも先導していく。(小林 泰斗)

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