【札幌】都倉、今季J公式戦初先発でルヴァン杯1勝導く

スポーツ報知
甲府戦先発が予想される小野(左)とともに練習中に笑顔を見せた都倉(中)(右は荒野)

 J1北海道コンサドーレ札幌のFW都倉賢(31)が、ルヴァン杯初戦のアウェー・甲府戦(7日・中銀スタ)で勝利にこだわっていく。今季J公式戦初先発が濃厚。全力プレーで今季J初勝利に導き、リーグ戦での定位置奪取にもつなげる。チームは6日、熊本県内で最終調整。1月15日から始まり、沖縄、米ハワイ、熊本と続いたキャンプを終えた。

 ハツラツとした笑顔と大きな声。都倉は普段通りの振る舞いで、チームの士気を高めていった。今季J公式戦初先発が濃厚となった甲府戦の前日練習を終え、「自分の持っているものをゲームの中で出すように全力を尽くすだけ」と熱っぽく語った。

 2014年の札幌加入後、J2でリーグ戦3年連続チーム得点王。J1残留を果たした昨季も、チームの日本人選手トップの9得点を挙げた。先月のパシフィック・リム杯(ハワイ)でも、MLSバンクーバーとの決勝戦(1〇0)で、札幌を初代王者に導く決勝弾をたたき込んだ。

 そんな日本人エースもここまでリーグ戦では開幕から2試合連続でベンチスタート。2試合ともメンバー18人が変わらない中で、フィールドプレーヤーでは唯一、出番がなかった。「(誰が出るかは)監督が決めること。どんな状態でも100%の準備をするだけ」。3日の東海大熊本との練習試合でも2ゴールを決めるなど「ケガもなくしっかりここまでできている。自分の中では順調」と良コンディションを保っている。

 今季、リーグ戦は1引き分け1敗で、先発争いはまだ始まったばかり。「練習から常に1点でも多く取れればいいと思っている。全ての試合に勝ちたい」。FWとして結果を出し続けることで、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(60)の自身への評価を変えることにもつながる。まずはストライカーの仕事を全うし、チームに今季J初勝利をもたらす。(古川 浩司)

 ◆今季のルヴァン杯 参加チームを16に拡大して1次リーグのグループステージ(S)を実施(ホーム&アウェー方式=H&A)。ACL出場の川崎、C大阪、鹿島、柏を除くJ1の14チームと、2001年以来の参加となるJ2勢の甲府、新潟が4組に分かれ、各組上位2チームが6月のプレーオフS(H&A2試合)に進出。この勝者4チームとACL勢によるノックアウトS(KS)は、H&A方式のトーナメント戦で行われる(決勝は1試合=10月27日、埼玉スタジアム)。

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