【仙台】西村、ジャーメインの今季公式戦初先発が濃厚

　Ｊ１ベガルタ仙台は７日、ユアテックスタジアム仙台で、ルヴァン杯の初戦、Ｊ２新潟戦に臨む。６日は仙台市内で紅白戦などを実施。昨季クラブ史上初の同大会４強入りの立役者でニューヒーロー賞も獲得したＦＷ西村拓真（２１）と、ルーキーのＦＷジャーメイン良（２２）の今季公式戦初先発が濃厚だ。課題のゴール前の決定力アップへ、西村は「積み重ねてきている」と自信。若武者たちが大暴れを誓った。

　試合が待ち遠しくてたまらない。全体練習後、西村は最後まで黙々とシュート練習に精を出した。今季公式戦初スタメンへ「（課題のゴール前での精度や決定力は）去年のままじゃない。だんだん斜め上に上がってきている」と自信をのぞかせた。

　クラブ初の４強を果たした昨季のルヴァン杯で全１０試合出場。２得点を挙げ、ニューヒーロー賞を獲得した。リーグ戦も１７試合に先発出場と飛躍のシーズンだったが、今季リーグ戦は２試合で途中出場。この先発のチャンスを生かしていきたいところだ。

　紅白戦では１トップのブラジル人ＦＷラファエルソン（２０）の後方に、西村とジャーメインがシャドー（下がりめのＦＷ）に入った。スピード自慢の３人は速いパス回しとドリブルの推進力で得点機を演出。鋭い動きでゴールも決めたジャーメインは「良い状態は維持している。ルヴァン杯のファイナリストへ貢献したい」と初先発へ気合を入れ直した。

　仙台は開幕２連勝中。リーグ戦の３トップは、昨季１０得点のエースＦＷ石原直樹（３３）を始め、韓国Ｋリーグ蔚山現代から加入した新戦力ＦＷ阿部拓馬（３０）、豊富な運動量で攻守に存在感を見せるＭＦ野津田岳人（２３）が機能している。

　西村は「フレッシュさを出していきたい」と闘志を燃やし、ジャーメインも「内容より結果が全て。ゴールを決めてリーグ戦出場の時間も増やしていきたい」と目をぎらつかせた。

　新潟戦に向け、西村は「一試合一試合です」と一戦必勝を誓った。若き攻撃陣がチームに新たな“化学反応”をもたらしていく。（小林　泰斗）