【金沢】悪の化身ヤサガラスが名言「戦いは会議室で起きているんじゃない!」

スポーツ報知
“悪の親玉”(左)の命令にキックで反抗したヤサガラス(右)。中央はゲンゾー

◆明治安田生命Jリーグ J2第6節 金沢1―1町田(25日・石川県西部緑地公園陸上競技場)

 J2ツエーゲン金沢のマスコットで、チームを憎む悪の化身「ヤサガラス」が、この日もホームゲームで大暴れした。

 試合前、おなじみの重低音の音楽を鳴り響かせて登場すると、早速ツエーゲンに対して「ずいぶんと勝利から遠ざかっているな!」と、2月25日の開幕戦のアウェー・愛媛戦(2〇1)以来1か月勝てていないことをチクリ。町田サポーターに「遠路はるばる、ようこそ石川県へ。+One(プラスワン)!」と、町田の今季のキャッチフレーズを叫んで共闘を呼び掛けるなど、やりたい放題だった。

 ハーフタイムには、クラブ公式マスコット「ゲンゾー」の進化形で、特撮ヒーロー風の「ゲンゾイヤー」と死闘を繰り広げるはずだったが、アクシデントが発生。ゲンゾーが先日のマラソン大会で体力を使い果たし、ゲンゾイヤーに変身できなくなってしまったのだ。

 ヤサガラスはゲンゾーに対し「マラソンで力を使い果たすとは…このヘッポコ鳥が!」と激怒。しかし、倒すチャンスにもかかわらず「決着をつける気にもならんわ」と、ゲンゾイヤーに変身できるようになるまで待つ姿勢を示した。

 ヤサガラスの意外な(?)フェアプレー精神に、しびれを切らした“悪の親玉”が登場し、自らゲンゾーを倒そうとしたが、ヤサガラスは「手を出すな!」と阻止。「戦いは会議室で起きているんじゃない! 現場で起きてんだ!」と、どこかで聞いたような名言を叫ぶと、3239人が詰めかけたスタンドからは拍手も起こった。

 「強くなるがいい! ダーッハッハッハー」と、高笑いと捨てゼリフを残して去っていったヤサガラス。ツエーゲンは後半6分に先制も、レインボーブリッジならぬ町田の反撃を封鎖できず、ドローで今季ホーム初勝利はならなかった。ゲンゾーとともに強くなり、次戦4月1日のアウェー・横浜C戦(14時、ニッパツ)で勝利を目指す。

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