【仙台】西村、今季初スタメンでV弾!2位浮上!

スポーツ報知
前半31分、先制ゴールでパフォーマンスを決める西村(奥は左から奥埜、永戸)

◆明治安田生命J1リーグ第5節 仙台1―0長崎(31日・ユアテックスタジアム)

 ベガルタ仙台がホームで長崎に1―0で勝利した。前半31分、FW西村拓真(21)が今季リーグ戦初スタメンで初ゴールをマーク。渡辺晋監督(44)の起用に応える決勝弾で、チームに勝ち点3をもたらした。これで開幕戦から負けなしの3勝2引き分けとなり、順位は2位に浮上した。

 確かな成長を示した。前半31分、右サイドのクロスはゴールエリア右に飛び込んだ西村の頭上を越えたが、相手のDFに当たり、西村の足もとへ転がった。「こぼれてくるとは思っていなかったけど、良い判断ができた」。相手GKの猛チャージを冷静に左にかわし、左足でゴールへ流し込んだ。

 昨季はリーグ戦28試合に出場(17試合に先発)も、2得点に終わり、ゴール前の冷静さや決定力不足を課題にしてきた。「自分は器用ではない。(練習で)もっと全てのレベルを上げないといけない」と、誰よりも長く、ひたむきに練習に取り組んできた。「やってきた成果をこの試合でうまく出せたと思う」と胸を張った。

 今季、開幕スタメンは逃したが、ルヴァン杯初戦の新潟戦(1△1)で先制ゴールを決め、リーグ戦では途中出場で試合の流れを変える活躍を続けた。指揮官から「今、一番調子が良い選手」と評価を受け、スタメンの座に返り咲いた。

 試合は長崎に主導権を握られる苦しい展開だったが、西村は「相手のペースの中でも勝てた。個人としても結果を出せた。自分にとって意味のある試合だった」と前を向いた。努力は裏切らない。練習の虫の若きストライカーがピッチで証明し続ける。(小林 泰斗)

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