【G大阪】FW長沢がルヴァン杯最速ハット&最多得点タイの4ゴール「ゾーンに入ってました」

スポーツ報知

◆YBCルヴァン杯グループステージ第3節 ▽C組 名古屋1―4G大阪(4日・パロマ瑞穂スタジアム)

 G大阪FW長沢駿(29)が、ルヴァン杯(ナビスコ杯時代も含む)の史上最速ハットトリック、及び同杯の最多得点記録に並ぶ4ゴールを奪い、勝利に貢献した。

 前半29分までに3点を奪い、04年に名古屋FWウェズレイがマークした前半30分までの最速記録を更新。プロ12年目で初のハットトリックに「すごく感覚がさえていて、不思議なぐらいイメージ通りにできた。ヘディングも、当てた瞬間に入ったって分かったぐらい。ゾーンに入っていました」と振り返った。

 前半5分、こぼれ球につめて先制点をマークすると、同16分は左から、同29分には右からのクロスを192センチの高さを生かして頭で合わせた。同41分にはMF倉田のパスを左足で押し込み「まさか4点も取れるとは思っていなかったですけど、自分だけで取れたゴールではないので。みんなに感謝です」とチームメートに頭を下げた。

 清水ユース時代から大型FWとして将来を嘱望されてきたが、本格的にストライカーとして目覚めたのは15年途中にG大阪へ移籍してから。元来は穏やかで優しい性格で、清水時代から指導を受けてきた長谷川監督(現F東京監督)には「性格が優しすぎて、そこはFW向きじゃない」と指摘されたこともあった。

 しかしG大阪への移籍をきっかけに「ゴールを取らなければ認められない。クロスに入るところ、点を取ることでは負けられない」と、FWとしてのエゴをゴール前で発揮できるように。リーグ戦で16年には9点、17年には自身初の10ゴールと結果もついてきた。

 今季はこれでリーグ、ルヴァン杯で計7ゴール。それでも「まだチームの足を引っ張っている部分も多いんです。まだまだです。もっとやらないと」と語った長沢。ピッチを離れればどこまでも謙虚な男は、活躍の余韻に浸ることもなく、次戦に控えるJリーグの8日・神戸戦(吹田スタ)を見据えていた。

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