【清水】MF石毛、5年ぶり静岡ダービー出場「エスパの方が強くなくっちゃ」

スポーツ報知
気合の入った表情で体を動かす石毛

 7日のJ1第6節で、今季2度目の静岡ダービー(エコパ、午後3時)が行われる。ホームのJ1ジュビロ磐田はMF中村俊輔(39)が3戦ぶりに先発復帰し、自身3度目の伝統の一戦へ挑む。清水の攻撃のキーマンはMF石毛秀樹(23)だ。ダービー出場は13年10月27日以来、1623日ぶり。俊輔を封じつつ、磐田戦2度目のゴールも狙っていく。

 ほどよい緊張感と、爆発寸前の闘志が石毛の表情には宿っていた。練習後に報道陣に囲まれると「エスパの方が強くなくちゃいけないと思っている。サポーターもかける思いが強いし、そういう人たちの分も戦わないといけない」と言い切った。

 過去出場したダービーは3勝1敗。最も記憶に残るのは13年3月のナビスコ杯だ。序盤から大量失点し、自身は後半41分に直接FKを決めるも1―5。試合後は敵地・ヤマハでサポーターにバスを囲まれる事態に発展した。「あの負け方はショック。(ファンの)気持ちも分かる。同じ失敗を繰り返すわけにはいかない」。18歳で味わった苦い思いは、今も消えない。

 今節も左MFで先発が濃厚。磐田は俊輔がスタメン復帰する。「キックはもちろんだけど、足元もうまいのでフリーにさせない。自分たちはハードワークがウリなので、がっつりプレスをかける」。14年10月の横浜M戦以来に対戦するレジェンドと、真っ向勝負する。

 幼いころからエスパファン。99年12月11日のチャンピオンシップ第2戦。前半35分に一人退場し、数的不利になった清水は同37分に沢登の直接FKで同点。そして延長前半9分、ファビーニョが決勝ゴールした。テレビにかじりついていた5歳の石毛少年は「ファビーニョに出した大榎さん(現GM補佐)のパスがすごかった」と胸を熱くした。

 「結果を出したい」。記憶に残る一撃で、熱戦の主役になる。(武藤 瑞基)

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