【仙台】鬼門・埼スタで今季初黒星 渡辺監督「悲観的なゲームではなかった」

スポーツ報知
後半20分、ヘディングシュートを外し、頭を抱えて悔しがる仙台・石原(右は浦和GK・西川)

◆明治安田生命J1リーグ第6節 浦和1―0仙台(7日・埼玉スタジアム)

 ベガルタ仙台は鬼門のアウェー浦和戦で0―1で敗れた。埼玉スタジアムではリーグ戦4引き分け7敗と勝利の歴史を刻むことはできなかった。前半5分に浦和のFW興梠慎三(31)に先制点を許した。前半30分以降は主導権を握りかえし、押し込む展開が続いたが、得点ならず、今季公式戦9試合目で初黒星。だが、渡辺晋監督(44)は「内容は悪くない。悲観的なゲームではなかった」と前を向いた。

 あと一歩押し込めなかった。試合終了を告げるホイッスルがピッチに鳴り響き、仙台イレブンはがっくりと肩を落とした。アウェー浦和戦はこれでリーグ戦11試合勝ちなし。今季公式戦初黒星を喫し、渡辺監督は「立ち上がりの失点は不注意だった。後半は押し込めた内容は悪くない。悔しい試合」と振り返った。

 大槻毅新監督(45)の下、J1初陣に挑んだ浦和は基本布陣の4バックから3バックに変更してきた。仙台は立ち上がりその変化にうまく対応できず、前半5分に浦和のFW興梠に先制ゴールを許した。前半30分以降は仙台ペースで試合は進んだが得点はなし。今季完全移籍加入で古巣との初対戦に臨んだFW石原直樹(33)は「立ち上がりに(チームが)ばたついた。もっと早く修正し、耐えられるチームじゃないと上は目指せない」と指摘し、「自分たちのペースになったあとはもっとチャレンジが必要」と悔しそうな表情を浮かべた。

 石原は昨季、期限付き移籍の契約上、浦和との試合には出られなかっただけに「楽しみな試合」と臨んだ。前線で果敢に攻め込み、後半20分にヘディングシュートを放ったがネットを揺らすことはできず、「チャンスはあった。少ないチャンスをモノにしたかった」と肩を落とした。

 開幕からリーグ戦6節目での初黒星。指揮官は「悲観的なゲームではなかった。頭と体をリフレッシュして次に臨んでいきたい」と前を向いた。シーズンの先はまだまだ長い。目標のトップ5へ。敗戦を成長の糧にする。(小林 泰斗)

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