【G大阪】昨年8月以来17戦ぶり勝利 遠藤「素直にうれしい」サポーターは感涙

スポーツ報知
後半41分、黄義助(左、11)がゴールを決め2―0としたG大阪(カメラ・豊田 秀一)

◆明治安田生命J1リーグ第7節 G大阪2―0磐田(11日・パナソニックスタジアム吹田)

 G大阪は磐田を2―0で下し、今季7試合目で初勝利。リーグ戦では昨年8月26日の鳥栖戦以来、17試合ぶりの勝利となった。

 忘れかけていた勝利の味は格別だった。約8か月ぶりとなるリーグ戦の白星。試合終了の瞬間、日本代表GK東口は思わずゴール前に倒れ込んだ。スタンドでは、歓喜の涙を流すサポーターが続出したほど。元日本代表MF遠藤は、「ずっと勝てていなかったんでね。ホッとしたというか、素直にうれしいですよ」と、穏やかな表情を浮かべた。

 レヴィー・クルピ監督(65)は、「結果が出ない中でも、サポーターが応援を続けてくれたことに感謝したい」と頭を下げた。開幕からリーグ6戦で1分け5敗。解任されても不思議ではなかった状況でも、ブーイングではなく励まし続けたサポーターに、「感動しました」とほほえんだ。

 サポーターがクルピの“進退問題”を叫ばなかった理由は、かつてC大阪でMF香川らを発掘したブラジル人指揮官の下で、攻撃的なスタイルを取り戻すためだ。日本代表新監督に決まった西野朗監督の下で2008年にACLを制した時の、「3点取られても4点取る」ような攻撃的なスタイルを、クラブもサポーターも求めた。

 今季は白星が遠い中でも、両サイドバックが高い位置を取り、攻撃的に生まれ変わろうとしてきた。まだ相手を圧倒するにはほど遠いが、「少しずつ良くなってきていると思います。毎試合、複数得点を取れるような、攻撃に比重を置いたチームになっていければいい」と遠藤。西野監督が率いていた頃のような“超攻撃”スタイルを取り戻すべく、G大阪が第一歩となる勝利をつかんだ。(金川 誉)

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