【仙台】3戦3発の絶好調ストライカー・西村、2戦連発「狙う」 

スポーツ報知
練習で充実した表情を見せる西村

 J1ベガルタ仙台は14日、 ホームで川崎戦(19時、ユアスタ)に臨む。仙台の勝利のキーマンは前節のアウェー・名古屋戦(11日、3〇2)で2得点と活躍した絶好調のFW西村拓真(21)だ。3月31日の長崎戦からリーグ戦3試合連続先発で3得点と存在感を発揮。渡辺晋監督(44)も「一皮むけた」と期待を寄せる。リーグ2位につける仙台を支える21歳のストライカーが、昨季のJリーグ王者に挑む。

 鮮やかな連係の中心に西村がいる。13日は、仙台市・泉サッカー場で最終調整。ミニゲームで2トップの左に入った西村は、DF2人をドリブル突破し、飛び出してきたキーパーの動きを察知すると、冷静に左横へパスを出してMF野津田岳人(23)のゴールをアシスト。渡辺監督は「(西村は)ゴール前の冷静さが付いてきた。一皮むけた」と目を細めた。

 昨季はリーグ戦17試合先発で2得点。決定率の低さが課題だったが、今季は3試合に先発し、既に3得点。11日の名古屋戦ではプロで初となるリーグ戦でのマルチゴールを決めた。西村は「課題は永遠に続く。もっと確率を上げないといけない。でも、それができると思っています」と自信をのぞかせた。

 昨季のJ1王者・川崎は、日本代表のFW小林悠(30)、MF大島僚太(25)らJリーグ最高峰の選手がそろうタレント集団。ここまで、リーグ戦では3連敗を含め、8試合連続で勝ち星を挙げられていない天敵だ。「毎試合得点を狙っている。どんどん仕掛けていきたい」と西村は意気込んだ。

 仙台は現在、勝ち点14でリーグ2位につけている。「(勝利して)勢いを加速させたい」と指揮官。覚醒の兆しを見せる21歳のストライカーと共に、王者を打倒し、上位進出の波に乗る。(小林 泰斗)

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