【清水】5戦勝ちなし ヤン・ヨンソン監督「クオリティーが足りなかった」

スポーツ報知
連敗を喫し、厳しい表情で引き揚げる清水イレブン

◆明治安田生命J1リーグ第8節 浦和2―1清水(15日・埼玉スタジアム)

 昨季ACL王者の壁は高かった。金子のゴールで一時は反撃ムードが生まれたが、もう1点が遠かった。アウェーでの敗戦は昨年8月の鹿島戦以来9試合ぶり。ヤン・ヨンソン監督(57)は「詰めのクオリティーが足りなかった」と嘆いた。

 前半は守備陣が翻弄された。23分、自陣右サイドからのクロスを興梠に頭で放り込まれると、29分にも左を突破されて上げられたクロスを頭で決められた。興梠には直近の5試合で7発を献上。故障のフレイレに代わって先発したDF二見は「もっと体を寄せたら防ぐことができた」。前節の長崎戦もクロスから失点しており、金子も「ゲームの中で修正する力がない」と指摘した。

 後半はようやくエンジンがかかり、9分、石毛のクロスをクリスランが頭で落とした所に金子が走り込みヘディング弾。チームとしても自身としても4試合ぶりの得点が記録された。「練習でやっていた形が出た。折り返しは常に狙っている」。小学生時代、初めてプロの試合(浦和対鹿島)を観戦した思い出の埼玉スタジアムで一矢報いたが、後が続かなかった。

 これで5戦勝ちなし。次は18日のルヴァン杯・甲府戦をはさみ、21日にF東京戦が控える。流れを変える一勝が、待ち遠しい。

(武藤 瑞基)

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