【金沢】“納豆ディフェンス”に完封負け 

スポーツ報知
試合に敗れ、サポーターの声援をバックに引き揚げる清原(手前)ら金沢イレブン

◆明治安田生命J2リーグ第8節 金沢0―1水戸(15日・ケーズデンキスタジアム水戸)

 ツエーゲン金沢は、アウェーで水戸に0―1で完封負け。前半36分、水戸FW岸本武流(20)に先制ヘッドを決められ、最後まで重くのしかかった。6試合ぶりの黒星で今季初の3連勝を逃し、順位は7位から10位に後退。それでも後半は猛攻で意地を見せ、次戦22日のホーム・大分戦(14時、石川西部)につながる内容だった。

 金沢が敵地で1点に泣き、不敗記録は5でストップした。0―1で迎えた後半、シュート数で5対2と押し込んだが、水戸名物の納豆のように粘り強い相手の“納豆ディフェンス”にボールをからめ取られ、最後までゴールを割ることはできなかった。

 今季初めてキャプテンマークを巻いたMF清原翔平(30)は「もったいない試合だった。前半はしっかりボールにいく、つなぐ、という基本的なところができなかった。心の緩みがあったのか…」と反省。試合開始から、持ち味の自分たちから仕掛ける“アクションサッカー”が、なりを潜めた。

 前半36分に先制されると、柳下正明監督(58)は「アプローチのスピードや、セカンドボールを拾いにいくスピードが全然ない。選手を交代してみんなに気付かせたかった」と、5分後に早くも快足ドリブラーのMF加藤大樹(25)を投入。このカンフル剤が効き、後半にかけてチームにスピードが戻った。

 この試合前まで5戦連続で後半に得点中という勢いは見せたものの、今季アウェー5戦目で初黒星。敵地での水戸戦も4戦勝ちなし(1引き分け3敗)となった。それでも指揮官は「後半45分は、勝ち点3に値するゲームだった」と、ハーフタイムを挟んで息を吹き返した選手たちに手応えを感じていた。

 次戦の相手は2位の大分。清原は「後半の勢いをスタンダードにしていかないと、この先、厳しくなると思う」と気を引き締めた。ホームのサポーターの後押しを受け、前半から主導権を奪う。

(竹内 竜也)

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