【ACL】C大阪、勝てば突破の試合で控え組起用し敗退「Jに重点を置いているのは事実」

スポーツ報知
C大阪の先発布陣

◆ACL アジア・チャンピオンズリーグ最終節 ▽1次リーグ・G組 広州恒大3―1C大阪(17日・広州天河体育中心)

 G組のC大阪はアウェーで広州恒大(中国)と対戦し1―3で敗れた。グループで3位となり、4年ぶりの決勝トーナメント(T)進出はならなかった。1点ビハインドの前半10分にMF福満のゴールで追いついたが、後半に2失点し力尽きた。日本勢は川崎、柏の敗退が決まっており、5月に行われる決勝T初戦に進出したのは鹿島のみ。1チームしか決勝Tに進めなかったのは、13年以来5年ぶりとなった。

 C大阪のアジア制覇への夢は、あえなくついえた。4年ぶりの決勝T進出がかかった一戦だったが、相手の猛攻を防げず終始、主導権を握られた。前後半通じて21本のシュートを献上。前半にGKと1対1の決定機を逃したFW山田は「チャンスは来ると分かっていた。悔しい」と声を振り絞った。

 指揮官の賭けは凶と出た。負ければ1次リーグ敗退の可能性もある大一番で、尹晶煥監督(45)は主力温存という大きな決断を下した。チームは18日間でACLを含む6試合をこなす超過密日程。14日のF東京戦から中2日、今週末にはG大阪との「大阪ダービー」も控えていることもあり、日本代表MF山口蛍、FW杉本らは遠征に帯同させなかった。「Jリーグに重点を置いているのは事実」という基本スタンスは変えずとも、スタメンを10人入れ替え普段、出番のないフレッシュな選手らに望みを託した。

 しかし、力の差は歴然だった。開始早々に先制点を許すなど、DF陣が崩れ3失点。前半10分にMF福満のゴールで1点を返すのがやっとだった。公式戦5連勝と波に乗っていたが、悔しい敗戦。1次リーグ敗退という現実に「忍耐力が不足していた。この経験を糧に成長する姿を見せたい」と指揮官はリーグ戦での逆襲を誓った。

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