【札幌】都倉、クラブ日本人初J1での4戦連発で不敗神話続ける!

スポーツ報知
声を上げながら浮き球を蹴るFW都倉(中央)

 J1北海道コンサドーレ札幌FW都倉賢(31)が、クラブの歴史に新たな1ページを刻みにいく。チームは19日、アウェー・浦和戦(21日)に備え、埼玉県内で調整。都倉は、札幌所属の日本人選手で初となるJ1での4戦連続ゴールに狙いを定めた。過去にバルデス、ウィル、ダヴィと一時代を築いたストライカーたちの記録に追い付くべく、90分間集中を切らさず、チャンスを狙い続ける。

 クラブ史上初の偉業達成へ、都倉が自信をのぞかせた。浦和戦を2日後に控えた練習を終え、4戦連弾へのイメージを口にした。「チームとしてチャンスは確実に多くなっている。FWとしてゴールを取るのは役割の1つ。自分のすべき事をしっかり果たしたい」。過去、札幌で4戦連続ゴールを決めたのは、3人の外国人選手。背番号9は、その歴史に名を刻むつもりだ。

 都倉は2014年の札幌加入以降、61点を挙げてきた。これは1997~98年に在籍したFWバルデスの70点に次ぐ、札幌史上2位の数字だ。先人の堂々たる記録が、むしろ気持ちを奮い立たせる。「ずっとバルデスが1位というのはどうかなと。歴史というのは新しく塗り替えていかなきゃなと思っているので」。J1定着という目標へ、着実に歩みを進める今の札幌。クラブの進化だけでなく、“人”の歴史も新たに加えるために、ゴールを貪欲に狙っていく。

 敵地・埼スタのピッチには過去3度立ったが、全敗した。しかし、今年は違う。J1での戦いとなった昨季から、都倉がゴールした試合は8勝4分けと不敗を継続している。チームも3連勝中と、J1でクラブ初の4連勝も見えている。「全力を尽くして戦うだけ」。これまでと変わらぬ姿勢だが、自身もチームも勢いを持って勝ち点3を奪い取る。

 ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(60)にとっては、昨季途中までタクトをふるった古巣との初対戦となる。都倉は「ミシャさんのためにも何とか勝ちたい」と語気を強めた。不敗弾継続で鬼門を打ち破り、指揮官に最高の瞬間をプレゼントする。(砂田 秀人)

 ◆札幌のJ1での4試合連続ゴール 過去3人いる。1998年のFWバルデスは、第1ステージ(S)第11節から第15節まで、クラブ史上最長となる5戦連続ゴールを記録。第12節の市原(現J2千葉)戦ではハットトリックを決めるなど、5試合で計8点を挙げた。01年のFWウィルは、第2S第2~5節に計6点を決めた。08年のFWダヴィは第30~33節に達成している。

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