【甲府】“負けられない3連戦”初戦へ一丸…できなければ吉田監督進退も

スポーツ報知
練習でボールを奪い合う山本(中央)ら。左後方は吉田監督

 J2ヴァンフォーレ甲府は21日、敵地での愛媛戦(ニンスタ)に臨む。チームは20日、昭和町内で最終調整を行った。ここからリーグ戦で3連勝を達成しなければ、吉田達磨監督(43)の進退問題が浮上する可能性もある中での“初戦”。指揮官は「一丸」をテーマに必勝を誓った。

 ピッチに強い日差しが照りつける中、大事な一戦に向け、イレブンは闘志あふれる表情でボールを追いかけた。吉田監督は「緊張していると思うが、ピッチに立って、一度ボールが回ればね。みんな、気合が入っている」と語った。

 14日のホーム・松本戦で0―1の敗戦。現在2勝3引き分け4敗と黒星が先行している状況で、試合後には一部のサポーターが居残り、佐久間悟・代表取締役GM(54)と吉田監督が説明する事態に発展した。同GMによると、リーグ戦3連勝を“約束”。成績次第では指揮官の進退問題が浮上する騒動となった。

 だが、「(選手は)難しいことを考えずにサッカーをすればいい」と吉田監督。さらに「彼らはひとつになってやって、力を出すことが大事。それだけを守ってくれれば」。あくまで目の前の相手に集中し、一丸で勝利を目指すことを求めた。

 選手も分かっている。主将のDF山本英臣(37)は「勝利のために90分間、ひとつの隙もつくらないこと」とポイントを挙げた。MF堀米勇輝(25)は2014年に在籍した古巣との一戦となるが「プレッシャーがかかった状態で自分らしくプレーできるかが大事。持てる力を全て出し切ることに集中したい」と気合。総力を結集して白星を奪う。(三須 慶太)

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