【仙台】DF板倉、全治約7週間もスピード復帰 合流即先発

スポーツ報知
思い切りよくシュートを狙う板倉

 リーグ2位につけるJ1ベガルタ仙台は21日、ホームで磐田を迎え撃つ(14時、ユアスタ)。20日は仙台市・泉サッカー場でセットプレーの確認、実戦形式の練習で最終調整。別メニュー調整が続いていたDF板倉滉(21)が完全合流し、3バックの右で早速の先発復帰が濃厚となった。右足首靱帯(じんたい)の損傷で全治約7週間の診断を受けていたが、公式戦に5週間と3日ぶりのスピード復帰を果たすことになりそうだ。

 驚異的な回復力だ。セットプレーでゴール前に飛んでくるボールに板倉が頭を合わせると面白いようにゴールに吸い込まれた。けが明け初めてのゲーム形式の練習にもかかわらず、変わらないキレのある動きをみせた。「試合に出たくてうずうずしていた。準備万端です」。リーグ2位につける仙台に待望の戦力が帰ってきた。

 3月14日のルヴァン杯・横浜M戦(0△0)で右足首の靱帯を損傷し全治約7週間の診断を受けたが、20日の練習から完全合流。ホーム磐田戦(21日、ユアスタ)で、5週間と3日ぶりに3バックの右で公式戦の先発が濃厚だ。「トレーナーの方々に感謝です。早く試合に出たいという思いも右足を癒やしてくれたのかもしれません」。早速の出番に板倉は目を輝かせた。

 今季川崎から期限付き移籍加入し、開幕のホーム柏戦(1〇0)にスタメン出場すると、後半8分には決勝ゴールも決めた。守備の選手ながらドリブル、ヘディングシュートも強力な“攻撃的DF”。渡辺晋監督(44)は「3バックの中で個人で一番前進できる選手。ぶっつけ本番にはなるが、やれると思うから使う」と期待を寄せた。

 磐田は、名キッカーの元日本代表MF中村俊輔(39)を擁し、セットプレーからの攻撃が強力。186センチの長身と高い跳躍力で空中戦の強さを発揮する板倉の復帰は心強い。

 背番号6は「本当に優勝したいなと思っている。みんながそういう思いでやっている。僕もハードワークで貢献したい」と言葉に力を込めた。高い潜在能力を秘める21歳が、攻守で存在感を放ち、躍進のキーマンになる。(小林 泰斗)

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