【金沢】悪の化身ヤサガラス、スギヨ仮面にスタミナ不足指摘され「調子が狂った」
◆明治安田生命Jリーグ J2第10節 大分1―0金沢(22日・石川県西部緑地公園陸上競技場)
J2ツエーゲン金沢のマスコットで、チームを憎む悪の化身「ヤサガラス」が、この日もホームゲームで大暴れした。
ハーフタイムに、クラブ公式マスコット「ゲンゾー」の進化形で、特撮ヒーロー風の「ゲンゾイヤー」と死闘を繰り広げるはずだったが、この日もゲンゾーは進化できず。
代わりに登場したのが、石川県の子供たちに食の大切さを教える「食育戦士 スギヨ仮面」。ヤサガラスは悪のパワーで襲いかかったが、「確かにパワーはすごいが、スタミナが足りないな」と、指摘されてしまった。
スギヨ仮面は、普段から肉ばかり食べているというゲンゾーに対し「栄養はバランスだ! 肉、魚、野菜、ご飯などをバランスよく食べることで進化できるんだ」とアドバイス。的確な食育指導に、ヤサガラスも思わず「あいつ、カッコいいな」とつぶやいていた。
悪の化身はすぐに「調子が狂ったが…」と気を取り直し、「ツエーゲンよ、後半戦でやられてしまえ! ダーッハッハッハー!」と捨てゼリフを残して退散も、動揺を隠せないのか、途中で転んでいた。
くしくもヤサガラスの憎まれ口通り、金沢は0―0の後半ロスタイム48分に痛恨の失点で惜敗。それでもイレブンはスタミナ切れすることなく走り続け、シュート数で14対7と大分を圧倒。柳下正明監督(58)も選手たちをたたえ、「怖がらずに勇気を持ってやってくれた。勝ち点3を取れなかったのは残念だが、これを続けていきたい」と、次戦28日のアウェー・岐阜戦へ手応えを口にした。
ちなみにゲンゾーは食生活に改善の余地はあるものの、サポーターの応援があればゲンゾイヤーに進化できる可能性がある。クラブ公式ツイッターで投稿されている「ゲンゾー救出大作戦」をリツイートすると、ゲンゾーにパワーを送ることができるという。詳しくはクラブ公式HP(http://www.zweigen‐kanazawa.jp/)で!