【C大阪】清武が自身Jで初の2得点! 2点目のゴールシーンで頭をよぎったこととは

スポーツ報知
後半15分、勝ち越しゴールを決めたC大阪・清武(右)は山口、丸橋から祝福される

◆明治安田生命J1リーグ第10節 C大阪2―1仙台(25日・金鳥スタジアム)

 C大阪の元日本代表MF清武弘嗣(28)が先発復帰戦で、自身初の1試合2得点を挙げた。

 1点をリードされた後半6分、FW杉本からのパスを受け取ると、ドリブルで斬り込み、最後は右足でゴールに突き刺した。2点目は9分後の後半15分、MF山口のシュートのこぼれ球を左足でねじ込んだ。この時、ふと脳裏に浮かんだのは同い年のチームメートの姿だった。

 「(柿谷)曜一朗がいつもこぼれ球を狙っている姿が一瞬思い浮かんで。それでいったら、マジでこぼれてきた。いつもベンチで見ている中で、観察していて良かったです。(山口)蛍のシュートも前半から当たっていたので、こぼれてくるかなっていうのはありました」。狙いは見事に的中。右ふくらはぎのけがから復帰して4戦目、これまで途中出場でベンチで試合を見てきた経験が、とっさの場面で生きた。決勝ゴールに何度も拳を突き上げた清武は、スタンドからの温かい声援に「今日はサポーターの力が一番大きかった」と感謝の言葉を忘れなかった。

 コンディションは万全ではなかったが、尹晶煥監督(45)は悩んだ末に「できるところまで出させてみよう」と先発起用を決め、試合前のミーティングで清武本人に知らせた。この起用が功を奏し「前半は体が重いところが見られたけど、時間が経つにつれて長所が見られるようになった。得点に対する意欲があの点につながった」と評価した。

 これでチームはホームで公式戦5連勝を飾り、5位で上位をキープ。21日の大阪ダービーでの敗戦からすぐに立て直し、指揮官も「もう一度上に上がれる土台をつくることができた」と手応えを口にした。

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