【仙台】今季初連敗 蜂須賀リーグ戦初ゴールも逆転負けで7位後退

スポーツ報知
後半15分、C大阪・清武に2点目のゴールを許し、肩を落とす仙台イレブンと両手を突き上げて喜ぶC大阪・山口蛍(中央〈6〉)と盛り上がるサポーター

◆明治安田生命J1リーグ第10節 C大阪2―1仙台(25日・金鳥スタジアム)

 ベガルタ仙台はアウェーでC大阪に1―2で逆転負けを喫し、今季リーグ戦初の連敗となった。前半10分、シャドー(下がりめのFW)で先発した野津田岳人(23)のアシストを受けたDF蜂須賀孝治(27)がリーグ戦初ゴールで先制。しかし、後半6分と15分に相手の元日本代表MF清武弘嗣(28)に立て続けに2ゴールを決められた。19本のシュートを浴び押し込まれた仙台。順位は7位に後退した。

 悔しい連敗だ。早い段階の先制でチームは受け身に回ってしまった。本職のシャドーの位置で先発した野津田は「立ち上がりはいつもの立ち位置で良い攻撃ができた。早い時間に奪ってから、受けて守ってしまった。もったいなかった」と悔しがった。

 前半10分、右からのCKは相手にクリアされたが、そのボールを野津田がゴール前へ浮かせるようにシュートを放った。そのボールに蜂須賀が冷静に右足ボレーで流し込んだ。

 先制点で主導権を握ったかに見えたが、強力なC大阪の攻撃陣が牙をむいた。引き気味に守る仙台に束になって攻撃を仕掛けていった。後半6分にC大阪・MF清武に同点弾を決められると、同15分には相手MF山口蛍(27)のミドルシュートのこぼれ球を再び清武に押し込まれ、逆転を許した。後半だけで12本(前半7本、計19本)のシュートを浴びた。GKシュミット・ダニエルの好セーブやDF陣の奮闘もあり、さらなる追加点は許さなかったが、蜂須賀は「こっちが受け身になった瞬間相手の攻撃のベクトルが強くなった」と肩を落とした。

 仙台は今季初の連敗を喫し、順位は7位に後退した。渡辺晋監督(44)は「上位にくらいついていくために落とせない試合。先制しての逆転負けは非常に痛い」と唇をかんだ。

 次戦は28日、ホームで4位・札幌と対戦する。野津田は「試合の中で点を取られても気持ちを早く切り替え、悪い流れを断ち切る勇気、気持ちの部分が大事」と自らを奮い立たせた。ユアスタの歓声も力に、連敗ストップへ挑む。(小林 泰斗)

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