【札幌】横浜Mに初勝利 ペトロヴィッチ監督「狙い通り」 不敗神話継続、7戦連続に

スポーツ報知
後半21分、チームメートに無視される中、一人でゴールパフォーマンスする札幌・進藤

◆明治安田生命J1リーグ第10節 札幌2―1横浜M(25日・札幌厚別陸上競技場)

 巧みに戦い、札幌が勝利をものにした。先制点も奪われた前半の劣勢から一転、策が奏功し、不敗を7戦連続に伸ばした。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(60)は「後半勝負というプランで逆転できたのは狙い通り」と納得の表情をみせた。

 個人技術の高い横浜Mに、前半は苦しめられた。MF宮沢裕樹主将(28)が「相手の外しがうまくて後手後手になった」と振り返ったように、チェックをかわされパスを回された。それを踏まえた後半、「人にしっかり着いて、前線から奪いに行こうとなった。1対1の局面で運動量勝負になれば、ボールを取れるベースがある」と言ったように、持ち味の対人の強さを前面に発揮し、白星につなげた。

 今季初の札幌厚別での戦いも、不敗神話は継続した。同点弾を決めた都倉は、J1で戦う昨季から、ゴールを決めた試合は9勝4分け。「FWとしてゴールを取ることには責任を持っている。僕の役割は得点を決めること」。その言葉通りの一発で流れを一気に変え、2試合ぶり勝利へと導いた。

 エースが決め、逆転しての7試合連続勝ち星奪取。順位は4位のままも、10試合を終えて上位にいる現況は、決して勢いだけではない。都倉は「試合を重ねるごとに成長を実感できている」と手応えを口にする。宮沢は更に「まだまだやりたいことを全てできている訳ではない。これから」とより良くなっていく姿を思い描いた。過去1分け11敗と勝てなかった難敵・横浜Mも撃破と、J1で苦しんだ過去とは違う力が、今の札幌にはある。(砂田 秀人)

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