【C大阪】清武弘嗣、初の1試合2発 先発復帰戦で代表入り猛アピール「狙っていきたい」

スポーツ報知
後半、同点ゴールを決めるC大阪・清武(左)(カメラ・石田 順平)

◆明治安田生命J1リーグ第10節 C大阪2―1仙台(25日・金鳥スタジアム)

 C大阪はMF清武弘嗣(28)のJリーグ自身初となる1試合2得点で仙台に2―1で勝利。視察に訪れた関塚隆新技術委員長(57)の前で、完璧な復活ぶりを見せ、日本代表入りへ猛アピールした。

 先発復帰戦をド派手に飾った。1点目は1点ビハインドの後半6分。C大阪MF清武はペナルティーエリア内でパスを受け取ると、ドリブルで巧みに相手をかわし、右足を振り抜いた。ゴールネットが揺れると、サポーターは総立ちの歓声。「冷静にゴールを決められて良かった」と振り返った。

 清武劇場はさらに続く。同点弾から9分後の後半15分、MF山口のシュートのこぼれ球を走り込みながら拾い、左足でゴールへ。「(柿谷)曜一朗がいつも拾いにいっているシーンが一瞬思い浮かんで。行ったらマジでこぼれてきた」。右ふくらはぎ負傷から復帰した3戦は途中出場。ベンチで見た同い年の同僚を手本に、Jでは自身初の1試合2得点を挙げ、何度も拳を突き上げた。

 1次リーグ敗退に終わった14年ブラジルW杯後、自ら代表主将に立候補した。チームを引っ張る世代として責任を感じた。それから4年。スペインから復帰した昨季からは、相次ぐけがに苦しんだ。今季も開幕前に負傷。懸命にリハビリに励み「ピッチに戻ってこられたのは幸せ。もう、けがはしたくない」。支えてくれた家族やチームメートに、今季から背負う背番号10にふさわしい活躍を見せた。

 日本代表復帰へも「みんなにチャンスがあると思うんで、狙っていきたい」と気合十分。視察に訪れた関塚新技術委員長は、個人の評価はしないとしつつも「チームをつくる上では、監督を悩ませるパフォーマンスはありがたい。しっかり報告しておきます」と目を細めた。バヒド・ハリルホジッチ前監督(65)の解任に「しっかり結果を求めて引き継がないと日本サッカー界が良い方向に進まない」と思いを強くしていた清武。ロシア行きの切符を必ずつかみ取る。(筒井 琴美)

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