【仙台】大岩、ラストプレーで同点ヘッド!連敗止めた

スポーツ報知
後半49分、CKからヘディングで同点ゴールを決める大岩(中央〈27〉)

◆明治安田生命J1リーグ第11節 仙台2―2札幌(28日・ユアテックスタジアム)

 J1ベガルタ仙台は、ホーム・札幌戦で2―2と引き分けた。1―2と1点を追う後半49分、MF野津田岳人(23)のコーナーキックに、DF大岩一貴(28)が頭を合わせて、起死回生の同点弾を決めた。仙台はリーグ戦の連敗を2で止め、順位は6位に浮上した。

 アディショナルタイムは4分。後半49分、このコーナーキックがラストプレーとなる―。野津田は心を落ち着かせて左足を振り抜いた。弧を描いてゴール前へ向かうボールに、3人主将の一人、大岩は高く飛び上がった。「当てすぎないように、ほんのちょっとコースを変えようと思った」。頭をかすめたボールはゴールの右隅に吸い込まれた。試合再開直後に終了の合図。2―2のドローに持ち込み、勝ち点1が加わった。

 大岩の今季初ゴールは、2連敗中の仙台を救う“起死回生”のゴールとなった。キッカーを務め、今季初めてセットプレーからのアシストを決めた野津田は「自分自身もほっとした。これからより蹴りやすくなると思う。セットプレーからの得点を続けていきたい」と練習の成果に胸を張った。

 試合は前半16分に札幌・DF福森晃斗(25)に先制弾を許したが、0―1で迎えた後半2分にFW西村拓真(21)のゴールで追いついた。後半28分に札幌DF金眠泰(24)が2枚目のイエローカードで退場。仙台は数的優位になったが、後半33分にMFチャナティップ(24)にゴールを許し、再びリードされた。

 あきらめずに同点に持ち込んだが、3バックの中央でディフェンスを統率する大岩は「失点しなきゃ勝てた。(ゴールよりも)その反省の方が大きい」と試合後は悔しそうな表情をにじませた。

 仙台はこれで3試合連続複数失点となった。大岩は「守備の時の細かい立ち位置、ラインの押し上げを自分を中心にしっかりやっていきたい」と守備の立て直しを誓った。堅ろうな守りを取り戻し、上位争いに食らいつく。(小林 泰斗)

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