【甲府】吉田監督の契約解除と上野氏の監督就任を発表

スポーツ報知
上野展裕新監督

 J2甲府は30日、吉田達磨監督(43)との契約を解除し、新監督にJ2山口などを率いた経験のある上野展裕氏(52)が就任したことを発表した。5月3日のホームでのリーグ・山口戦(中銀スタ)から指揮を執る。

 今季、6年ぶりにJ2へ降格した甲府は開幕から苦しみ、2勝5引き分け4敗の勝ち点11で16位と低迷。ホームではさらに苦戦続きで、28日の千葉戦でも終了間際に失点して1―1のドローに終わっていた。開幕から5試合未勝利は、J2に参入した1999年(5連敗)に並ぶクラブワーストとなっている。

 こうした結果を受けて、クラブは監督交代を決断。上野氏は現役時代、主にDFとしてJ1広島などでプレーし、1994年に引退。育成年代の指導者やトップチームのコーチなどを歴任し、2009年には現在J2の金沢の監督に就任。初年度で地域リーグからJFLに昇格させた。また14年に山口の指揮官に就任するとこちらも初年度でJFLからJ3昇格に導いた。さらに翌年は36試合で96得点と圧巻の攻撃陣を率いて首位を独走し、昇格元年VでチームをJ2に導いたなどの実績がある。

 吉田前監督はこの日、山梨・中央市で行われた練習を訪れ、選手やサポーターらにあいさつ。「僕自身が最後まで走ることができず、申し訳ございません。でも(サポーターの)皆さんがいる限りチームは続く。新しい監督がいらして新生ヴァンフォーレは走り出す。これからも変わらないご声援をよろしくお願いします」と話した。

 一方の上野新監督はクラブを通じ、「クラブへの深い愛情と地域に対する強い想いを感じましたので、お役に立てればとの思いから、監督に就任させて頂くことを決意しました。目標であるJ1復帰、そしてヴァンフォーレ甲府の未来のために、全員で一丸となって突き進んで行きましょう」などとコメントした。

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