【仙台】リーグ戦5戦勝ちなし…奥埜、復帰戦飾れず

スポーツ報知
後半、シュートを放つもゴールを決められず頭を抱える奥埜(左)と野津田

◆明治安田生命J1リーグ第12節 G大阪1―0仙台(2日・パナソニックスタジアム吹田)

 ゴールが、勝利が、遠い。果敢に攻める仙台は、後半14分、DF板倉滉(21)のロングパスをペナルティーエリア中央で受けたMF野津田岳人(23)が頭で折り返してパス。フリーで受けた奥埜が強烈なミドルシュート。しかし、ボールは枠を外れた。

 直後の同17分、中央の空いたスペースをG大阪・倉田につかれて先制を許す。奥埜は「(ミドルシュートを)決められてたら試合の状況も違った。決めなきゃいけなかった」と肩を落とした。

 3月31日のホーム・長崎戦(1〇0)で左膝内側側副靭帯を損傷し、全治6週間の診断を受けたが、約4週間で復帰。ボランチでチャンスを多く演出したが、仙台の放った12本のシュートはいずれもネットを揺らすことはできず。背番号7は「いいミドルを打てば、引いた相手も前に出る。ミドルの自信をもっとつけたい」。奥埜は後半29分でMF梁勇基(36)と交代。渡辺晋監督は「(奥埜は)彼らしいプレーは見せてくれた。次は結果で見せてほしい」と期待した。

 仙台はこれでリーグ戦5試合勝利なし。順位も9位に落ちた。指揮官は「ここで逃げたら全てが終わってしまう。前を向いて進む」と言葉に力を込めた。逆境に強い気持ちで立ち向かい、今度こそ勝ち点3をつかむ。(小林 泰斗)

 〇…GKシュミット・ダニエル(26)が痛恨の失点を悔しがった。「悔いが残る。相手が一枚上手だった」。後半17分に中央に空いたスペースを突かれ、G大阪・倉田に押し込まれた。「2点目は絶対にやらない」と計16本のシュートを浴びながら仲間の反撃を待った。遠い白星にも「次は何が何でも勝つ」と前を向いた。

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