【清水】勝てばGS突破の“静岡ダービー”立田が5戦ぶり先発へ

スポーツ報知
雨の中、練習する立田

 J1ジュビロ磐田と清水エスパルスは9日にルヴァン杯グループステージ(GS)で対戦(午後7時・ヤマハ)する。B組首位タイの清水は勝てばGS突破が決定。先発の可能性が出てきたDF立田悠悟(19)が7日、宿敵を封じてレギュラーを奪い返すことを誓った。B組3位の磐田は負ければプレーオフ(PO)進出が消滅する可能性が出てくる。13年10月27日以来となるヤマハでの静岡ダービー。今季公式戦1分け1敗の清水戦を制し、自力でのPO進出を復活させる。

 進化した姿を見せる絶好のチャンスがやってくる。中2日でダービーを迎える清水のヤン・ヨンソン監督(57)はこの日、「先発はある程度変わる」とターンオーバー制の採用を示唆。4月25日の名古屋戦からリーグのレギュラーを外れている立田は公式戦5試合ぶりスタメンの可能性が高まり、「ここでアピールする気持ちを強く持ってる」と目をぎらつかせた。

 プロ2年目の今季開幕から右サイドバックに定着も、連戦やU―21日本代表の遠征が重なり、疲労からパフォーマンスが低下していた。だが出番がなかった間も「モチベーションは高くやれていた」。居残りでクロスやヘディングを特訓。本職ではないSBの動きを研究するため、チームメートの動きも必死で追った。

 ヤマハでプレーするのは初めて。「引き分けでもサポーターは満足しない。内容うんぬんではなく、勝つことを確実にしないと」と下部組織出身の19歳は“オレンジの血”をたぎらせた。チームは12年に準優勝して以降、カップ戦はすべて予選リーグで敗退している。189センチの体を目いっぱい使った守備でライバルを封じ、プレーオフ切符をつかみ取る。(武藤 瑞基)

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