【仙台】奥埜弾で先制も首位・広島に力負け

スポーツ報知
前半12分、相手DF(右)をかわして先制ゴールを決める奥埜

◆明治安田生命J1リーグ第14節 仙台1―3広島(12日・ユアスタ)

 首位を独走する広島の壁は厚かった。ベガルタ仙台はホームで広島に1―3で逆転負け。3人主将の1人・MF奥埜博亮(28)の今季初ゴールで先制も、相手FWパトリック(30)に2得点を許すなど粘りきれず3失点で完敗した。

 前半12分、MF蜂須賀の右からのクロスをFW西村が前に落とし、奥埜がペナルティーエリアでボールをキープ。「ゴール前で落ち着いてシュートまでいけた」相手DFを背中で受けると反転して左にかわし、冷静に左足を振り抜きネットを揺らした。

 この日まで13試合で5失点と鉄壁の守備を誇る広島から先制点を奪ったが、絶好調の相手の圧力が試合の流れをさらっていった。前半41分、セットプレーからマークをうまく外したFWパトリックが頭を合わせて同点。後半26分にはMF柏好文(30)に勝ち越しゴールを奪われ、同44分に再びパトリックが中央をドリブル突破し、ダメ押しゴール。広島の城福浩監督(57)は「仙台の洗練されたポゼッションでボールを回されたが崩れることなく60~70分は自分たちらしさを出せた」と貫禄を見せた。

 「正直すごく悔しいです」奥埜は言葉を絞り出した。「勝負強さの部分で負けた」チームのシュート数は9本、広島は10本。質の高い好機も生まれていただけに悔しさが残った。(小林 泰斗)

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