【甲府】金園、リーグ戦3連勝へチーム得点王の穴埋める

スポーツ報知
ヘディング練習をする金園(右)

 J2ヴァンフォーレ甲府の元日本代表FW金園英学(29)が“オレ流”を貫き、チーム得点王の抜けた穴を埋める。19日はアウェー・讃岐戦(20日・ピカスタ)に向け韮崎市内で最終調整。左太もも裏の肉離れでFWジュニオールバホス(25)が戦線離脱したため、金園が3トップの中央で先発することが濃厚となった。直近8戦8発の“絶好調男”の代わりに出場するだけに重圧はかかるが「自分は自分」と、自らのプレーに集中して結果を残す。

 戦いを翌日に控え、金園は闘志あふれる表情でボールを追いかけた。リーグ戦では第2節の東京V戦(3月3日、0△0)以来、13試合ぶりに先発出場する可能性が高まった背番号17は「やはり点を取って勝利することを一番に考えている」と言葉に力を込めた。

 4月30日の上野展裕監督(52)就任以降、リーグでは3戦負けなしで2連勝中と波に乗りつつある。だがここに来て手痛い戦線離脱があった。最近8戦8発でチーム総得点16点の半分をたたき出しているジュニオールバホスが、12日のホーム・栃木戦(2〇1)で負傷し途中交代。15日には左大腿(たい)二頭筋肉離れのため全治約4~6週間と診断されたことが発表された。

 代わりに3トップの中央には金園が座ることが濃厚だ。“絶好調男”の後を引き受ける重圧はあるだろうが「(離脱中のFWジネイとジュニオールバホスの)2人とはまたタイプが違うし、自分は自分。代わりにやるという意識はあまりなくて。自分の得意なことを出す」とキッパリ。空中戦での強さやポストプレーのうまさを武器に、あくまで“オレ流”を貫く構えだ。

 ルーキーイヤーだった2011年にJ1リーグ戦で新人得点数2位タイ(当時)の12ゴールを挙げるなど実績は十分だが、近年は故障に悩まさるなど苦しんだ。だが今月6日の熊本戦で約3年ぶりのリーグ戦ゴール。さらにJ1札幌から期限付き移籍中の男は同9日のルヴァン杯で、その札幌を相手に2得点するなど調子を上げてきている。上野監督も「よくやってくれている」と評価する。金園は「ガンガンやっていくだけ」と気合。チームを2015年5月以来、3年ぶりのリーグ戦3連勝に導く。(三須 慶太)

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