【札幌】21年ぶりクラブJ新記録へ4&5月無敗締めだ

スポーツ報知
雨中の練習を終え、ずぶぬれでクラブハウスへ引き上げるペトロヴィッチ監督

 J1北海道コンサドーレ札幌が、21年ぶりの4、5月不敗で締める。20日、アウェーで神戸戦に臨む。3月18日の長崎戦から11戦連続不敗中で、神戸戦で勝ち点を得れば、4月と5月の10試合を無敗で終える。JFLを制した1997年に4、5月を7戦7勝として以来、Jリーグでは初のクラブ記録達成へ、90分間戦い抜く。

 3月31日の鹿島戦から続いた過密日程の15連戦のラストマッチ。「ようやくミニマラソンが終わる」。独特の言い回しをしたミハイロ・ペトロヴィッチ監督(60)は「最後をいい結果で終わって、気持ち良く休みに入りたい」と表情を緩めた。ロシアW杯による中断前の一戦へ勝利だけを思い描いた。

 勝てば、J1でのクラブ史上最高タイとなる2位浮上もありうる。ただ、指揮官にはさらにチーム力を上げる自信がある。「中断期間にしっかりトレーニングすれば、目指すサッカーをより浸透させられる」。強固な集団となるために、まずは神戸で勝ち点を積み上げ、7月18日のリーグ再開へ万全な準備を整える。

 クラブ史上、4~5月を不敗で終えたのはJFL時代の97年のみ。26勝4敗の強さでJ昇格を果たした時以来となる偉業達成へ、姿勢にぶれはない。DF福森晃斗(25)は「最後は気持ちの部分になる。そこは負けないようにしたい」と全員の思いを代弁した。相手より走り続け、競り負けることなく戦う、今季の普遍のテーマをピッチで表現し、白星をつかみ取る。(砂田 秀人)

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