【札幌】リーグ戦不敗11で止まった!今季最多4失点も「ポジティブな」5位

スポーツ報知
神戸に大敗し、悔しそうに整列するGK具(手前)ら札幌イレブン

◆明治安田生命J1リーグ第15節 神戸4―0札幌(20日・ノエビアスタジアム)

 北海道コンサドーレ札幌のリーグ戦不敗が「11」で止まった。アウェー・神戸戦は前半9分にCKから先制を許すと、計4失点。今季最多となるゴールを奪われ0―4と、12試合ぶりに黒星を喫した。順位は2つ落として5位(暫定)となったが、15戦を終えての堂々の位置だけに、選手は悲観する事はなかった。大敗で出た課題を胸に、約2か月の中断期間で、修正を図っていく。

 失点が重なり、数的不利となっても、札幌が攻撃的スタイルを貫いた。前半に2点を奪われ、後半10分にも加点された。その後、DF金とMF宮沢がともに2枚目の警告を受け、退場。9対11となる状況でも、前線に3人が残り続け、ゴールを狙っていった。

 懸命に守る中、1点を追加され、今季最多の4失点。順位は3位から5位に落ちたが、FW都倉賢(31)は「すごくポジティブな位置。胸を張って今後やっていける」と前を向いた。

 中断前に味わった屈辱は、プラスに変える。リーグ戦での黒星は3月10日の清水戦以来、12戦ぶり。それでも、都倉は「その間も、負けておかしくない試合があった。いいウミが出た。目が覚める結果」と久々の敗戦に、そう口にした。負けたことで、自分たちの弱みは分かった。いま一度、初心に返り、向上を図る。

 DF福森晃斗(25)は「守備の部分はもっと突き詰めて、攻撃も前の3人だけでも崩しきれるようにしたい」と、敗戦で見えた修正箇所を言葉にした。都倉は「これまで積み上げてきたものに自信を持った上で、ビルドアップの部分など更に良くしていかないと」と課題を明確にした。皆、すべきことは分かっている。この敗戦を無駄にしないためにも、2か月間を有意義な時とする。(砂田 秀人)

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