西野JAPANにまたアクシデント、柏GK・中村緊急搬送で早期合流困難に

スポーツ報知
西野監督

◆明治安田生命J1リーグ第15節 名古屋2―3柏(20日・豊田スタジアム)

 柏の日本代表GK中村航輔(23)が、3―2で勝利した名古屋戦で頭から落下し後頭部を強打。愛知県内の病院に緊急搬送され、脳しんとう及び頸椎(けいつい)捻挫と診断された。練習再開まで1週間程度と見られ、24日から合流予定だった代表合宿には遅れることが決定的。川崎は日本代表MF大島僚太(25)が倒されて得たFKをMF中村憲剛(37)が決めて先制し、清水を3―0で下した。首位の広島はC大阪に0―2で敗れ連勝が4でストップ。J1はロシアW杯のため中断し、7月18日に再開する。

 またも西野ジャパンをアクシデントが襲った。後半ロスタイム4分、浮き球に飛び出したGK中村は名古屋FWジョーと交錯。空中で1回転した後、頭から落下した。後頭部を強打し、加藤望監督(48)が「最初は意識がもうろうとしていた」と話した通り、目を閉じてビクともしない状況にスタジアムが騒然となった。

 数分後、スタッフの「大丈夫か」の問いかけに対してわずかにうなずく場面もあったが、5分間以上も起き上がれずそのまま試合終了となった。担架に固定されて愛知県内の病院に緊急搬送。精密検査の結果、脳しんとう及び頸椎捻挫と診断された。クラブ関係者は「20日は大事をとって入院し、21日以降の予定は経過を観察した上で決める」とした。全治は明らかにされていないが、代表合宿の早期合流は難しくなった。

 代表では左足首に爆弾を抱えるMF香川やFW岡崎を始め、左膝負傷明けのDF酒井宏らけが人が多数いる。GKも東口が右頬骨(きょうこつ)及び右眼窩(がんか)底骨折から復帰したばかりで、23歳のリオ五輪代表GKにかかる期待は大きい。中村はこの日、2失点しながらも前半14分にFWシャビエルとの1対1を防ぐなど安定感あるプレーを披露していただけに、1日も早い回復が待たれる。

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