【浦和】W杯初選出の槙野と遠藤、育ててくれた古巣に感謝

スポーツ報知
W杯での目標を日の丸に書き、活躍を誓う浦和の日本代表DF槙野智章(左)と同DF遠藤航(右)

 ロシアW杯に臨む日本代表メンバー23人に選出されたJ1浦和のDF槙野智章(31)とDF遠藤航(25)が31日、埼玉スタジアムで会見した。

 槙野は広島、遠藤は湘南の下部組織からトップチームに昇格し、プロ選手になった。

 「代表チームは、クラブがあってこそ。毎日の激しいトレーニングがあったからです。仲間のため、そして浦和レッズを代表して堂々たるプレーをしたいなと思います」(槙野)、「浦和レッズの一員でW杯にいけることにも誇りを感じ、より責任を感じています」(遠藤)。

 2人はまず浦和の選手として出場する意味を説明した上で小さい頃から育ててもらった古巣への思いも明かした。

 「サンフレッチェ広島というクラブで育ちました。浦和に来て、初めての広島戦で、数多くの方から厳しい言葉を浴びました。サンフレッチェのサポーター、選手、後輩からすると、裏切り者というか、出て行った先輩です。1人の人間として、恥だという言葉も浴びました。それから数年たち日の丸を背負って戦う。広島の方、広島県出身の方に、成長した姿、ここまで頑張ったという姿を見せられればいいかなと思います。後輩、サポーターと笑顔で話せる日が来ることを祈っています。ここまで来ることが出来たのは、サンフレッチェの素晴らしいスタッフ、選手がいたからだと思います。広島ユースは(寮生活で)、携帯も持つことが出来ない。門限も夕方、テレビもそんなに見られない。そういう環境があったからこそ、ここまで成長することが出来たと自信を持って言えます。サンフレッチェ広島育ちで良かったと自信を持って言えます」(槙野)。

 「僕は湘南ユース出身の選手で、湘南でプロになりました。湘南で数多くのことを学ばせてくれた。感謝しています。指導してくださった反町監督、チョウ監督をはじめ、さまざまなコーチ陣の方がいます。(W杯メンバーに)選ばれるだけではその人たちの期待にこたえることはできません。これは新たなスタートラインです。しっかり出場できるよう頑張りたいし、そして活躍することが湘南への恩返しになると思います」(遠藤)。

 年齢を重ねれば背負うものも増える。しかし、原点も決して忘れない。2人は多くの人の思いを感じ、初めてのW杯を戦う。

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