【仙台】西村、ハットトリックで群馬に大勝 天皇杯3年ぶり初戦突破

スポーツ報知
後半37分、ハットトリックを達成した西村

◆天皇杯サッカー全日本選手権 ▽2回戦 仙台4―0群馬(6日・ユアテックスタジアム仙台)

 J1ベガルタ仙台は、J3の群馬に4―0で圧勝。3年ぶりに初戦を突破した。前半34分に、この日が24歳の誕生日だったMF野津田岳人が先制点を挙げ、後半にはFW西村拓真(21)がプロ初のハットトリックを決めた。

 狙っていました―。仙台の若きエースが自身プロ初のハットトリックで3年ぶりの天皇杯初戦突破へと導いた。今季リーグ戦でも6得点を挙げるチームのトップスコアラーは「今日は本気で(ハットトリックを)狙っていた。そういう意識で、チャレンジも失敗もあった収穫のあるゲームでした」。慢心はなかった。

 点取り屋の風格が漂ってきた。1―0で迎えた後半20分、右サイドのMF古林将太(27)からパスを受けると「焦らず駆け引きできた」と相手GKの股下を抜くシュートで追加点を挙げた。同32分にはFWジャーメイン良(23)と相手GKの競り合いのこぼれ球を冷静に仕留めて2得点目を決めた。

 もう止まらない。同37分、相手DFがMF奥埜博亮(28)につられてマークが緩くなった隙を見逃さなかった。「リラックスして決めることができた」とパスを受けると、ペナルティーエリア中央付近からゴール右下を射抜いた。

 西村が見据えるのは9日のルヴァン杯ホーム・湘南戦だ。2日のアウェーで0―3と大敗。「(8強進出には)4点取って勝たなきゃいけない。あきらめてない」と力強く言い切った。進化を続ける21歳のストライカーはゴールを量産し、新たなサプライズを見せつける。(小林 泰斗)

サッカー

×