【清水】天皇杯でFC今治に辛勝 河合ヘッドで決勝点

スポーツ報知
後半32分、先制ゴールを決める河井(手前)

◆天皇杯サッカー全日本選手権 ▽2回戦 清水1―0FC今治(6日・IAIスタジアム日本平)

 J1勢が登場し、清水エスパルスは愛媛代表のFC今治(JFL)に1―0で辛勝した。攻守にミスが続出したが、後半32分にMF河井陽介(28)がヘディングで決勝点を奪った。

 モヤモヤしていた空気を一撃で吹き飛ばした。0―0で迎えた後半32分。MF河井はFW鄭大世の左クロスに反応。ゴール前に陣取り、頭で捉えた。「あの位置にいたことがすべて。うまく合わせられた」。3月10日のリーグ札幌戦以来の今季公式戦2号は貴重な決勝弾。3年連続の初戦突破を呼び込んだ。

 “藤枝東の風”に乗った。大先輩のMF長谷部はW杯ロシア大会に挑む日本代表に選出。また後輩たちが3日の県総体決勝で延長戦の末、清水桜が丘に競り勝ち自身が優勝した07年以来11年ぶりの全国出場を決めた。当日はテレビ観戦しており「粘り強く戦っていた。いい刺激をもらえました」と語っていた。

 今治は3カテゴリー下。ヤン・ヨンソン監督(58)はリーグ戦の主力を投入したが序盤から苦戦した。攻撃はパスミスや連係ミスの連発で、DF黄錫鎬を左太もも裏痛で欠いた最終ラインも不用意なバックパスをさらわれるシーンが目立った。「相手の勢いを受けてしまった」と河井。指揮官も「守備のほころびが見える」とおかんむりだ。

 7月11日の3回戦はJ2甲府との対戦が決定。これでW杯前の全公式戦を消化し、チームは7日の練習を最後に16日間のオフに入る。河井は「上を見て準備していきたい」と言った。しばし羽を休め、後半戦に向けて再び隙のないチームを作り上げていく。(武藤 瑞基)

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