【仙台】3発快勝も準々決勝逃す 渡辺監督「この悔しさが我々をさらに成長させてくれる」

スポーツ報知
後半、シュートが外れ悔しがる野津田(右)

◆YBCルヴァン杯プレーオフステージ第2戦 仙台3―1湘南(9日・ユアテックスタジアム仙台)

 勝利を告げるホイッスルは悔しい音色だった。J1ベガルタ仙台はホームで湘南に3―1で勝利。第1戦のアウェー(2日)は0―3で敗れたため、2試合合計スコアは3―4となり2年連続の準々決勝進出は果たせなかった。

 4点差つけて勝つ―。大量得点の使命に燃える仙台イレブンがこの日のピッチを支配した。立ち上がりから相手を圧倒。前半21分、MF野津田岳人(24)のCKにDF平岡康裕(32)が頭を合わせ、16年に仙台加入後公式戦初得点で先制。「早い時間に勢いにのることができた」と平岡。続けて同35分には若きエースFW西村拓真(21)が「相手DFの後ろの隙を狙っていた」とFW石原直樹(33)のスルーパスで抜け出し、右足で流し込んで追加点を挙げた。

 しかし後半24分、カウンターから痛恨の失点。それでも同29分、MF奥埜博亮(28)のミドルシュートで3点目。再び攻勢を強めたが、さらなる追加点を奪えなかった。

 死力を尽くしたが大逆転劇とはならなかった。渡辺晋監督(44)は「悔し涙を流している選手もいた。この悔しさが我々をさらに成長させてくれると確信している」。あきらめること無く走り抜いた。リーグ戦、天皇杯で成長の証しを示してみせる。(小林 泰斗)

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