【磐田】川又反撃弾も逆転負けで敗退 名波監督「采配が悪かった」

スポーツ報知
前半15分、先制弾を決めた松浦。その後逆転され準々決勝進出を逃した

◆YBCルヴァン杯プレーオフステージ第2戦 磐田2―3G大阪(9日・ヤマハスタジアム)

 J1ジュビロ磐田はG大阪とのプレーオフ(PO)第2戦を2―3。2戦合計2―4でルヴァン杯敗退が決まった。前半15分にMF松浦拓弥(29)の左足弾で先制したが、G大阪FW黄義助(ファンウィジョ、25)にハットトリックを決められて、逆転負け。ここ4年で3度決勝の舞台に上がっている試合巧者を前に力尽きた。

 180分通じてG大阪がうわてだった。2戦合わせて2―4。すべてのゴールを黄義助に奪われた。試合後、名波浩監督(45)は「采配が悪かった。後半25、35分まで失点0で行く予定だったが、(その前に)とどめをさされた」と悔やんだ。FW川又も「リスクを負って前に出たが、試合の運び方が難しかった」。4年連続ルヴァン杯4強以上のG大阪は、戦い方を熟知していた。

 8強入りには勝利が絶対条件のこの試合、MF松浦が前半15分に左足で技ありの先制弾。2戦合計で同点に追いつき、逆転進出を引き寄せたかにみえたが、悪夢はここから。同26分にカウンターから失点。アウェーゴール数の関係で、最低でも2点差以上で勝たなければならない状況に追い込まれた。

 後半開始とともにMF荒木を投入し攻勢に出たが、逆に黄に5分、21分と立て続けに決められ2戦合計1―4に。試合前日(8日)、DF大井とDF新里を交互に前線に上げるパワープレー練習をしていたが、時すでに遅し。後半26分に川又が1点を返すのが精いっぱいだった。

 だが、収穫はあった。指揮官は「(グループステージB組第1節の)清水戦で0―1。それでも1位で突破し、POに挑戦できた。半歩くらい成長できたかな」。新人FW中野が3得点するなど、日替わりでヒーローが生まれた。指揮官は「180分の戦いを学ばさせてもらった。いい授業料を払った」と選手に伝えたという。ロシアW杯による約1か月の中断期間にさらなる進化を遂げる。(山田 豊)

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