日大明誠・橋本、延長前半V弾ゲットで山梨大会4強進出

スポーツ報知
延長前半に勝ち越し弾を決め、飛び上がって雄たけびをあげる橋本(左)

◆サッカー 全国高校総体山梨県大会▽準々決勝 日大明誠3(1―0、1―2、延長1―0、0―0)2北杜(10日・韮崎中央公園)

 準々決勝4試合が行われ、4強が出そろった。日大明誠は延長戦の末、北杜を3―2で破り、全国総体県予選では準優勝だった2013年以来、5年ぶりにベスト4進出を決めた。春の県総体王者の帝京三はシードのため、初戦となった韮崎戦で4―1の快勝。準決勝は16日に韮崎中央公園陸上競技場で、帝京三―日大明誠、日本航空―山梨学院の組み合わせで行われる。

 雨が降るピッチに、割れんばかりの歓声がこだました。全国総体予選では5年ぶりのベスト4進出を決めた日大明誠イレブンは力強く拳を握り、抱き合った。後藤聡志監督(37)は「なかなか4強に入ることができなかったので壁を超えられて良かった」と安どの表情で語った。

 4強への切符を手にするまでは苦しみ抜いた。前半15分にMF佐々木健太(3年)が先制点を挙げたが、追いつかれ、後半23分にDF斎藤康友(2年)が勝ち越し弾を奪ったが、またも同点とされ、延長にもつれ込んだ。

 勝負を決めたのは、10番を背負うFW橋本航希(3年)の左足だ。延長前半8分、ゴール前へのクロスがこぼれたところを見逃さずに押し込んだ。殊勲弾の橋本は「狙っていた。とにかくうれしい」と満足げ。北杜とは関東大会出場がかかっていた昨春の県総体準決勝で対戦し、試合終了間際の失点で0―1の敗戦。その一戦で出場していた橋本は「リベンジを果たせて良かった」と笑顔を見せた。

 次の相手は今春の県総体で1―4と敗れた帝京三だ。北杜戦に続き雪辱のチャンスを手に入れた。その時にゴールを挙げている佐々木は「点は取れたが何もさせてもらえなかった。118人の部員全員の力で勝ちたい」と2試合連続のリベンジ星を誓った。(三須 慶太)

サッカー

×