奈良クラブ、PK再戦に異議なし 矢部理事長「決定に従い、全身全霊で挑む」

スポーツ報知
天皇杯名古屋戦における異例のPK戦やり直しについて見解を述べる、奈良クラブの矢部次郎理事長

 天皇杯2回戦のJ1名古屋戦(6日・パロ瑞穂)でのPK戦のやり直しを日本協会から命じられているJFL奈良クラブは15日、奈良市内で会見した。矢部次郎理事長(40)は「前代未聞のケース。選手たちと協議を重ね、前を向いて進んでいくと決めた」とし、「この決定に従い、全身全霊で勝利に向かって挑戦したい」と、異議は申し立てないことを正式に表明した。

 6日の試合は1―1で引き分け。PK戦を5―4で奈良クラブが制し、3回戦進出を決めた…はずだった。だが、4人目のキッカーMF金久保彩(さい、29)が助走段階でフェイントをしてから蹴った際、反則行為とみなした主審が蹴り直しをさせ、後日問題となった。蹴り直しというルール自体が昨季からなくなっていたのだ。前後半90分と延長戦は問題なく引き分けで成立しており、異例のPK戦のみの再戦となった。

 矢部理事長は「(日本協会から12日に)金久保のキックも反則ではなかったとの文書をもらっている。協会を非難せず、我々もルールの周知を進めたい」とし、主審を責めることもなかった。“PK再戦”の日時場所は近日中に決まる。

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