【甲府】逆転負け5連勝ならず 先制も後半40分に失点、ロスタイムに力尽きる

スポーツ報知
逆転負けに肩を落とす甲府イレブン

◆明治安田生命J2リーグ第19節 甲府1―2山形(16日・中銀スタ)

 ヴァンフォーレ甲府はホームで山形に1―2で逆転負けした。前半4分にMF佐藤和弘(27)が、幸先良く先制ゴールを奪うも、試合終了間際に立て続けに2失点。4月30日の上野展裕監督(52)就任以降、リーグ戦では初黒星。チームとしても4月14日のホーム・松本戦(0●1)以来、8試合ぶりのリーグ戦での敗戦となった。

 勝利が目前に迫りながらのまさかの逆転負けに、中銀スタジアムは静まりかえった。上野監督は「いい得点があり、その後も何度か決定機はあったが決めきれなかった。自分たちの不用意なミスもあり、やられてしまった。サポーターに勝利をプレゼントすることができず、申し訳ない」と厳しい表情で振り返った。

 立ち上がりの前半4分。ペナルティーエリアの手前でボールをキープしたFW小塚和季(23)からのパスに、中央に走り込んだ佐藤が反応。右足で鮮やかにネットを揺らした。

 その後も主導権を握り続け、リーグ戦5連勝が見えてきた矢先の後半40分。同点弾を許すと、さらに同48分にクロスからの失点で勝ち越された。DF小出悠太(23)は「最後の時間帯でクロスなどを自由に上げさせないようにしなければいけなかった」と唇をかんだ。

 3週間ぶりのリーグ戦。その間に行われたルヴァン杯の2連戦でJ1浦和を退け、クラブ11年ぶりの8強進出を決め、勢いを増していた。だが、山形も天皇杯を含めた直近の公式戦7試合負け無し(4勝3引き分け)で難敵には違いなかった。上野監督就任後、リーグ戦初黒星ともなった。

 ただルヴァン杯の影響で20日に敵地・新潟戦(デンカS)と、すぐ試合が控える。リーグ戦の連勝は4でストップ。黒星は約2か月ぶりとなったが、下を向いている時間はない。「負けた悔しさをアウェーの山形戦では倍返ししたい。すぐ新潟戦もある。切り替えて準備したい」と指揮官。負けを引きずらず、次戦も全力で勝ち点3を奪いに行く。(三須 慶太)

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