宮崎4発!チーム頂点導く 山梨学院が4年ぶり5度目V

スポーツ報知
後半24分にハットトリックを達成した宮崎

◆サッカー全国高校総体山梨県予選決勝 山梨学院4―0日大明誠(17日・山梨中銀スタジアム)

 決勝が行われ、5年連続決勝に進出した山梨学院が日大明誠を4―0で下し、4年ぶり5度目の優勝を果たした。背番号10のFW宮崎純真(3年)が、前半11分に今大会初ゴールを決めると、その後も勢いは止まらず。一人で4得点と大舞台での勝負強さを発揮し、チームを頂点に導いた。県代表として出場する全国高校総体の男子サッカーは、三重県で8月6日に開会式が行われる。

 優勝を告げるホイッスルの瞬間、山梨学院の宮崎は、両目を閉じ、両手でガッツポーズ。静かに喜びをかみ締めた。「4点も取れるとは思っていなかったです」と自身も驚くゴールラッシュ。エースとしての役目を果たし、満面の笑みを浮かべた。

 約1か月半前に右足首を捻挫、さらに1週間前には左太もも裏を痛めた。満身創痍(そうい)の中、今大会準決勝を含め3試合に出場しながら無得点だった。「ここまで1点も取っていなくてチームに迷惑をかけたので、自分が点を取って勝ちたかった」。並々ならぬ決意で決勝のピッチに立った。

 1年時の全国選手権で得点を挙げ、大会優秀選手に選ばれるなど、注目を集めた宮崎。しかし、昨年の全国総体県予選決勝は、右足首の骨折で欠場。帝京三に2―0から追いつかれ、延長の末、2―3の逆転負け。「スタンドから見ていて、何もできず悔しかった」と当時の思いは忘れていない。この日は途中で交代を打診されたが、「最後まで出たかったので」とフル出場を志願。80分間、走り続けた。

 将来はプロを目指している。大会中だったこともあり、ロシアW杯はテレビ観戦することはできていないが、ニュースなどはチェック。ポルトガル代表FWのC・ロナウド(33)がスペイン相手にW杯史上最年長ハットトリックを達成したことに、「大舞台で3点決めるのはメンタル面とかもすごい。(まさに)エースストライカー」と刺激を受け、自身も大舞台で結果を残した。

 全国総体では、「点を取って暴れたいです」と宣言した背番号10。この勢いのまま全国へ乗り込む。(古川 浩司)

 ◆宮崎 純真(みやざき・じゅんま)2000年4月10日、東京・府中市生まれ。18歳。5歳からサッカーを始め、FC多摩から山梨学院へ。173センチ、67キロ。血液型AB。家族は両親、弟、妹2人。

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