【富山】安達監督、J2昇格諦めん「戦い続けることがフェアプレー」

スポーツ報知
愛用のホワイトボードを使って「攻める!」と宣言した富山・安達監督

 J3カターレ富山の安達亮監督(48)は、今季途中の5月に就任後、リーグ戦2勝1敗1引き分けと勝ち越している。チームは最下位17位から脱出し、現在15位まで浮上した。このほど、「とやま・いしかわ報知」のインタビューに応じた指揮官は、J2昇格圏の2位以内へ「諦めずに戦い続けることがフェアプレー」と、強い決意をにじませた。(取材&構成・竹内 竜也)

 ―監督に就任し、5月10日のチーム合流から1か月以上が過ぎた。

 「まだまだ課題は多いが、このチームには大きな伸びしろがある。選手はトレーニングでも非常に真剣にトライしてくれる。チーム状況が上向いているという手応えは感じている」

 ―結果が出て、チームの雰囲気も良くなっている?

 「プロなので勝つことが一番。僕も監督としてチームの指揮を執るのが非常に楽しい。選手も明るくなってきている」

 ―攻撃的なサッカーを目指している。

 「誰もが憧れる理想型を言ってしまえば、ドイツ代表とか、クラブではマンチェスターCですけど、自分のクラブでできるかと言ったら違う。ただ、よりゴールを目指すということですね。守備でも(攻撃的に)ボールを奪いにいく。そこは促したい」

 ―J2昇格は諦めない?

 「数字的な可能性がなくなるまでは、追い求めるのは当たり前。先に諦めてしまうのが一番フェアじゃないよね。最後まで勝負を捨てない、勝つことを諦めずに戦い続けることがフェアプレー。反則が少ないとか、イエローカードが少ないとか、そういうことじゃないからね」

 ―趣味は「食べ歩き」と聞いている。富山に来て、おいしかったものは?

 「のどぐろだよ。回転ずしに行ったけど、おいしいものは皿の色が違って高いんだよな(笑い)。だけどおいしい。のどぐろ、白えび、うまいよな。あと、富山は水がおいしいよね」

 ―サポーターの皆さんにメッセージをお願いします。

 「毎試合3000人くらいの方に見に来ていただきたいですね。そのためには勝つことも大事だし、『面白かった』と思ってもらえるような試合をしていきたい。『一緒にクラブを作り上げていく』という感覚を持っていただけたら…。一人一人の声がクラブの成長につながると思うので、ぜひお願いします!」

 ◆安達 亮(あだち・りょう)1969年7月2日、兵庫・西宮市生まれ。48歳。千葉・市船橋高時代はMFで主将も務め、全国総体初優勝。専大を経て全日空横浜サッカークラブ(横浜F)でプレー。2005年にはU―17日本代表監督、12年11月にJ1神戸で西野朗氏(現日本代表監督)に代わって監督に就任。J2に降格した13年も指揮を執り、1年でJ1復帰に導いた。昨年まで神戸の強化部長を務めていた。

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