【甲府】9日間3試合で“疲労こん敗”Jリーグ通算250勝お預け

スポーツ報知
試合後、厳しい表情でサポーターにあいさつする甲府イレブン

◆明治安田生命J2リーグ第20節 横浜C1―0甲府(24日・ニッパツ)

 ヴァンフォーレ甲府は敵地で横浜Cと対戦し、0―1で完封負けした。J通算リーグ250勝はお預けとなり、クラブにとって敵地・横浜C戦での黒星は14試合ぶり。験の良さを生かすことはできなかった。連戦の疲れからか、普段の積極果敢な動きは見られず、後半34分に横浜C・FW斎藤功佑(21)の豪快弾を許し、万事休した。次節のホーム・京都戦(30日・中銀スタ)では必勝を期す。

 蒸し暑さを感じる空に敗戦を告げるホイッスルが鳴ると、選手たちはガックリと肩を落とした。Jでのリーグ通算250勝をかけた一戦で完封負け。上野展裕監督(52)は「甲府から1500人を超えるサポーターが集まっていただいたのに、勝利をプレゼントできず申し訳ない」と厳しい表情で頭を下げた。

 ルヴァン杯の影響により、9日間でリーグ戦3試合をこなす過密日程に。この日がその3試合目だった。ルーキーDF今津佑太(22)が「疲労がないと言ったらうそになる」と話したとおり、足取りが重く、いつものアグレッシブな動きは少なかった。

 前半の終盤には、今津がゴール前で惜しいシュートを放つ場面があったものの、決めきれず。次第にペースが落ちていき、後半のシュートはわずか1本。逆に同34分、左CKのこぼれ球を相手FW斎藤に左足で豪快に決められた。

 今津は「あそこで決めきれなかったのが試合を難しくした。責任を感じている。連戦ということは分かっていたこと。そこでやりきってこそプロフェッショナル」と唇をかんだ。FW小塚和季(23)も「連戦できつい部分はあったが、言い訳せずにやるのが強いチーム。プライドを持ってやりたい」と自らに厳しかった。この敗戦を糧にして、次節のホームでは必ず白星を挙げる。(三須 慶太)

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