尚志は“死のブロック” 前橋育英、東福岡、浦和南…初戦は神村学園

スポーツ報知
初戦の相手である神村学園・深港主将(右)と握手する尚志・大川主将

 第97回全国高校サッカー選手権(12月30日開幕、埼玉スタジアム2002他)の組み合わせ抽選会が19日、都内で行われた。尚志(福島)は、1回戦で神村学園(鹿児島)と対戦、前橋育英、東福岡、浦和南と優勝経験校が並ぶ“死のブロック”に入った。

 空いていた組み合わせ表の左隣に東福岡(福岡)が入ると、尚志・仲村浩二監督(46)は苦笑いした。「浦和南さんだけでも嫌だったのに、見たくないところが…。でも、これが全国ですね」。昨年、1回戦で0―3と完敗した東福岡まで加わり、“死のブロック”が完成した。

 強敵が続く組み合わせも、恐れることはない。特に、東福岡についてMF大川健主将(3年)は「去年、自分もスタメンで出場させてもらって完敗した。すごい悔しさが自分にも、チームにもある。リベンジしたい思いはあります」と対戦を熱望した。

 初戦も難敵だ。神村学園(鹿児島)は「福島復旧・復興祈念ユース大会」の常連。今年も対戦し1点差で勝ってはいるが、仲村監督は「ドリブル軍団で、本当に嫌になるぐらいうまい。1対1のチャレンジ&カバーは、しっかり練習していきたい」。親交の深いチームとの対戦を楽しみにしつつも、対策に頭を巡らせた。

 1、2回戦を突破しても、3回戦での対戦が有力なのは昨年の覇者・前橋育英(群馬)。それでも、大川主将は「目標にしてきた全国制覇を、自分たちの代で成し遂げたい」。指揮官も「個々の能力は例年より高い。まとまれば、すごい力を発揮する」と期待を寄せた。まずは初戦、そして昨年のリベンジと、一歩ずつ頂点を目指していく。(山口 泰史)

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