【清水】北川航也、自身初の開幕弾だ「自分のゴールで試合を決めたい思いもある」

スポーツ報知
自身初の開幕弾を狙う北川

 いざ、白星発進へ―。23日、県内のJ1両クラブが開幕戦を迎える。広島と対戦(午後2時、Eスタ)する清水エスパルスは22日、三保で調整。日本代表FW北川航也(22)が自身初の開幕弾に意欲を示した。

 北川の表情には、みじんの揺らぎもなかった。「非常に楽しみです。自分のゴールで試合を決めたい思いもあるけど、まずはチームのためということを忘れないでやりたい」。開幕戦で得点すればプロ5年目で初。1トップでの先発に向け、すべての準備を整えた。

 練習場には昨年11月23日に死去した久米一正GM(享年63)の家族から寄贈された応援ボードが掲出された。「勝つには負けないこと、自分自身に負けないこと」。故人の言葉はストレートに胸を打った。「自分に負けていたらこの先成長はないと思うし、妥協してはいけないって意味だと思う」。生前最後のリーグ観戦となった同10日の名古屋戦でも得点しているストライカーは「久米さんの思いを背負って戦いたい」と誓った。

 昨季はFWドウグラスとの2トップで得点を量産した。だが頼れる助っ人は不整脈の治療中で、移籍の可能性も浮上している。「点を取れたらドグのゴールパフォーマンスをしたいと思ってます」。ピッチに立てない相棒の分まで奮闘する覚悟はできている。

 今回はアジア杯を共にしたDF佐々木、MF青山が敵に回る。同杯は5戦無得点に終わっただけに「悔しい思いはJにぶつける」と言い切った。昨季、対広島は2戦1得点と相性は悪くない。4年ぶりの開幕戦勝利へ。エースが勢い良く号砲を鳴らす。(武藤 瑞基)

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