イタリア、60年ぶりW杯出場逃す…地元紙「残酷な衰退」「実に恥ずかしい」

2017年11月15日5時0分  スポーツ報知
  • W杯出場を逃し、涙を流すイタリアのGKブッフォン(右、ロイター)

 ◆ロシアW杯大陸間プレーオフ第2戦 イタリア0―0スウェーデン(13日・ミラノ)

 過去18回の出場で4度の優勝を誇るイタリアが1958年スウェーデン大会以来、60年ぶりにW杯出場を逃した。ロシアW杯欧州予選プレーオフ第2戦がイタリア・ミラノで行われ、イタリアはスウェーデンと0―0で引き分け、2戦合計0―1で敗退が決まった。スウェーデンは3大会ぶり12回目の本大会出場。

 イタリアが落日の時を迎えた。無情の笛が鳴り響く中、選手は次々とピッチに倒れ込んだ。史上最多となるW杯6大会出場が消えたGKブッフォンは両手で頭を抱え、歓喜に沸くスウェーデンの選手を潤んだ目でぼう然と見つめた。「今日の唯一の目標は代表を夢見る子供を泣かせないようにすることだったが、それはできなかった」。約7万3000人の大観衆が悲しみに暮れた。

 ボール保持率75%、放ったシュートは26本。しかし、かつてイタリアが編み出した戦術「カテナチオ」のような強固な守りを敷く相手を崩す力は今のイタリアになかった。決定的なパスを出せる選手は皆無で、攻撃は手詰まり。一発で重い空気を変える点取り屋も不在。オランダ、チリ、米国など強豪国の敗退が続く中、最後の最後に待っていたイタリアの惨敗劇。地元紙は「残酷な衰退」「実に恥ずかしい」「ちゃんと働け」などと書き立てた。

 権威失墜の兆候はあった。かつて世界の名だたる選手がプレーしていたイタリアリーグは、不況のあおりを受け衰退。破産するクラブが相次いだ。ユース世代の強化まで資金が回らず、育成面で他国から大きく出遅れた。直近のW杯2大会は1次リーグ敗退。スェーデン戦の先発は39歳のブッフォンを筆頭に30代が6人並び、最年少は25歳。世代交代の遅れも顕著だった。昨夏の欧州選手権では8強入りし、復権への第一歩を踏み出したはずが、大会後にコンテ代表監督をイングランド・チェルシーに引き抜かれる始末だった。

 試合後、ブッフォン以外にも代表を支え続けてきた選手が相次いで代表引退を表明。ブッフォンは「イタリア代表は1度沈んでも、すぐに立ち直ってきた。その魂はなくさないでほしい」と訴えたが、復権への道のりは前途多難。かつて世界の頂点を極めたブルーのユニホームは屈辱にまみれた。

 ◆1958年の予選敗退 34年イタリア大会、38年フランス大会で史上初のW杯連覇達成後、2大会連続で本大会1次リーグ敗退。58年スウェーデン大会予選では北アイルランド、ポルトガルと同組(1チームのみが本大会出場、総当たり×2試合の合計4試合)で首位と勝ち点1差の2位で敗退。イタリアを最終戦で下した北アイルランドが逆転で初出場した。

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