先発起用を求めサッカー選手が銃で監督を脅迫…アルゼンチン

スポーツ報知

 アルゼンチンのクラリン紙(電子版)は2日、同国コルドバ州の地域リーグに所属するチーム「エスクエラ・プレジデンテ・ロカ」の選手が今月1日、自身の先発起用を求めて監督に銃を突きつけたと報じた。

 同紙によると、事件を起こしたのはパガーニという守備的MFの選手。1日の練習中、同クラブのネイラ監督の頭部に銃を突きつけ、自らを今後の試合で先発起用するように要求したという。

 コルドバサッカーリーグのファリアス会長によると、同監督は脅迫された後、クラブの社長らに報告した。ただし恐怖を感じたため、警察への届け出はしなかったという。だが同会長が告発して事件が発覚。同会長は地元メディアの取材に応じ「監督は辞任した。過去に、このような事件が起こったことはない」とコメントした。

 パガーニに前科があるかどうかは現時点では不明。ただ、スポーツ選手としてあるまじき行動をした男をクラブ側は解雇する方針だ。同国メディアによると、ファリアス会長は「再びクラブに来ないようにと(パガーニに)通達した。このような人物を自由にしてはいけない」などと語った。

 アルゼンチン第2の都市であるコルドバ州コルドバ市では2013年、同州警察が賃上げを求めてストライキを行った結果、警察不在に乗じて大規模な略奪事件が次々に発生したことがある。過去には拳銃や猟銃だけでなく、自動小銃が機関銃などを使用した事件も起こっている。

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