セリエAでまた悲劇… 2週間前に父になったばかりの元イタリア代表DFが死去し試合延期に

スポーツ報知

 イタリア1部・フィオレンティーナは4日、クラブの公式ホームページで、主将を務める元イタリア代表DFダビデ・アストリ選手が急死したと発表した。31歳だった。

 アストリはアウェーのウディネーゼ戦のために滞在していた現地のホテルで、死亡しているのが発見された。現地メディアによると、死因は虚血性心疾患か心臓発作と見られる。同選手の死去を受けて、4日に予定されていた同1部の7試合は全て延期になった。同選手はイタリア代表として通算14試合に出場。2週間前に父になったばかりという。

 同1部では過去にも、死去した選手に哀悼の意を示す意味から、試合が延期になったことがある。12年4月、セリエB(同2部)第35節のペスカーラ対リボルノ戦の試合中に、リボルノのMFピエルマリオ・モロジーニ選手(25)が倒れ、救急搬送先の病院で亡くなった。同国サッカー連盟は「哀悼の意を表するため」と、セリエA第33節(4月14~16日)の合計10試合の開催を中止、延期すると発表した。

 現地メディアによれば、モロジーニ選手は前半31分に突然ピッチに倒れた。一度は立ち上がったが、再び倒れた。ピッチ上で救急隊による心臓マッサージを受けた後、近くの病院に救急搬送されたが、息を吹き返すことはなかった。

 また2007年11月には、サポーターが警官の威嚇射撃による流れ弾を受けて死亡。同イタリア・サッカー連盟は18、19日に開催予定だったセリエBと同C1(3部)、同C2(4部)の全試合を延期したことがある。当時1部は、17日に欧州選手権の予選があるため、当初から試合予定がなかった。

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