コロンビア代表コーチ、日本偵察は「ついで」変装せず堂々観戦し取材まで受ける

スポーツ報知
日本代表を偵察に来たコロンビアサッカー協会のガラベヨ氏

 ハリル・ジャパンは完全になめられていた。“007”として日本戦の会場に到着したコロンビア代表の分析も担当するパブロ・ガラベヨコーチからは、衝撃的な言葉が飛び出した。「我々は日本の情報をほとんど持っていない。知っている選手もあまりいない。パリでコロンビアの試合があったから、ついでに来た」。昨年12月1日に日本との対戦が決まって以降も、映像を含めて全く分析していないことを隠すことなく告白。誰を知っているかについては、困った様子で「ホンダ」とだけ答えた。

 自身の存在がばれないようにするどころか、代表のジャージーでスタンドを歩くなど、余裕の“007”の姿勢は試合後も変わらない。「今日の試合で随分情報は得た。(27日の)ウクライナ戦は偵察に来るかどうかは決めていない。部下が来るかもしれないが」と、マリ相手に苦戦した日本を見切った様子。「決定機が少なく、数少ないチャンスをものにできなかった」と、決定力不足を指摘した。

 印象に残った選手については得点したFW中島を挙げ、「俊敏性が素晴らしく、あの個人技は注意。左サイドで危険な存在だった」。また、FW久保について、「動きがよく、キレもある」と評価。得た情報をほとんど話すと、にこやかな表情でパリへと戻っていった。

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