ブラジル、ドイツに「ミネイランの惨劇」リベンジ 次期エース候補がチーム救う
スポーツ報知
◆国際親善試合 ブラジル1―0ドイツ(27日、ドイツ・ベルリン)
FIFAランク2位のブラジルは27日、アウェーで同1位の前回W杯覇者ドイツに1―0で勝利した。
2014年ブラジルW杯準決勝で1―7でドイツに敗れた「ミネイランの惨劇」以来の対戦で、カナリア軍団がリベンジを果たした。1トップで先発したガブリエウジェズス(20)=マンチェスターC=が前半37分、MFウィリアンの右クロスを頭でシュートすると、ボールはドイツGKトラップの両手をはじき、ゴールラインを超えた。4年前と同様にエースFWネイマールが負傷欠場したが、今回は次期エース候補がチームを救った。
チッチ監督(56)は「この試合を感情的に捉えないで欲しい。非常に重要な勝利。ネイマールがいなくとも我々はうまく試合をした」と話した。ベストメンバーで臨んだ23日のスペイン戦から先発7人を入れ替えたドイツが相手とはいえ、4大会ぶり6度目の優勝を狙うサッカー王国のプライドは回復した。
◆ドイツらしさ影潜めミス連発敗戦
ドイツは現時点のベストメンバーで臨み1―1で引き分けた23日のスペイン戦から7人も先発を入れ替えた。レーブ監督(58)は、「いろいろと試したかったが、うまくいかなかった。ミスが多すぎて、ブラジルに楽にやらせてしまった」と、渋い表情だった。16年ユーロ準決勝・フランス戦以来の不敗記録は22でストップ。本来の強みであるプレスや球際の激しさなど、ドイツらしさは影を潜めた。守備的MFクロースは「今日は全員が力を発揮しなかった。W杯を前に改善点が多いと分かったのはいいけれど」と、警鐘を鳴らした。